気象系の女王系紅一点お嬢様 (ページ27)

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成「周、次の予定なんだけど…──────」

シャワーを浴び、バスローブ姿で寝室に来た成瀬。
そして、同じくバスローブ姿でベッドに腰をかけている早瀬へ声をかける。

早「…そう。」

成瀬の方へ顔を向けることなく、なんとも簡素な返事をした早瀬。
それに成瀬は頭に疑問符を浮かべるが原因が分かり笑みを浮かべた。

成「…、もしかして、さっきの図書館の事で嫉妬した？」

早「っええ、そうよ。悪いわね。みっともなく嫉妬して──────────…うっ…！！！」

気付けば、早瀬の視界はぐるりと周り目の前には成瀬の顔があった。
唇が、重なっていた。

成「ん…、ふふ、色気の無い声だな」

早「ん、ぅ…」

成「……僕も、同じだ。」

早「、？」

成「芹沢がお前に見惚れていた…、それだけじゃない。周りの人もお前に惚れていく…それだけで───

腸が煮えくり返る。」

グツグツと、目の奥に独占欲を滲ませながら早瀬の目を見つめ呟く成瀬。

成「僕には周しかいないんだ…、重いかもしれない、けど……

────愛してる。

こんな僕を、周は嫌うか？」

早「…ふふ、愚問ね。私も愛してる。他に目を向けるなら…

それ以上の愛で殺してあげる。

こんな女を、貴方は嫌うのかしら。」

成「嫌う訳ないさ。さっきも言った通り、同じ気持ちだから。」

早「そうね、…お揃いね。」

二人の影が、ベットへと溶ける。