◇ ページ19
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「ひぐっ、…うぅ、く…ひく…」
止まらない大粒の涙。止めようと思っても、止められない。
「もう、いやだ…御村くんに恋するの…」
御「──────それは、やめて欲しい。」
後ろからの温かみに、ピタリと止まるサキ。
だが聞こえてきた声に、逃げるように身を捩る。
「いや、だ。はなして…、」
御「…ごめん。」
「…へ、」
御「…最初は、結婚なんてするつもりもなかったから冷たくしてた。けど、花壇で優しく笑ってるお前を見てから、それが正解なのか、わかんなくなった…
俺は、その時お前に惚れてた。お前は、俺の事なんて嫌いだと思ってた…ずるずる引きずって…お前を傷つけて、本当にごめん。」
そして、サキの体をくるりと反転させてすっぽりと覆うように抱きしめた。
脳にいきなり沢山の情報量が流れ込んできてキャパオーバーを起こすサキ。
御「俺さ、お前の事どうしようもないくらい好きなんだわ。」
その言葉に、なにもかもぶつけてしまおうと思った。
「わ、わた、わたし…凄くつらかった…、！！」
御「おう。」
「御村くんが、わたしのことちっともみてくれないから…っ、！」
御「…うん、」
「すごく努力して、辛くても耐えて、が…頑張ったの…！！」
御「うん。」
「御村くんの、ばかぁ〜…！！！」
御「おう、俺は大馬鹿者だな。」
「…っ、わたしも！！御村くんのこと好き…、っ！！」
御「…！」
「ずっと、ずっとだいすきなの…！！花壇の手入れする私を見る目がずっと優しくて…たくさん、御村くんのために見栄張ってたの！！」
御「…うん、もう知ってる。なぁ、こっち向いてくんね？」
「…え、っん」
顔を上げた際に唇に柔らかい感触。
「…へ、は…」
御「…ふは、やっと捕まえた。」
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美紀(プロフ) - 嵐とジャニーズ全グループ大好きですコロナとか温度差で体調に気をつけましょう (11月16日 8時) (
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2023年10月3日 2時
