気象系の女王系紅一点お嬢様《過去編》 (ページ20)

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◇2001-2003 ページ20

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2000年のファーストコンサートが終わってから、嵐は所謂低迷期に入った。

デビュー時は8万人ものファンが集まったがそれ以降はCDが売れなくなり、冠番組の視聴率が上がらず、コンサートの席も埋まらなかった。

月乃Aは舞台で大成功してからジャニーズの中でも特に有名だった。

もちろん、異例の女子ジャニーズという事もあるが、ここまで有名になったのは本人の努力だろう。それ故にファンも多い。
…まぁ、批判する者もいるが。

Aは低迷期の時、主に舞台に呼ばれていた。だからか本人も、舞台のこと、メンバーの事が積み重なり疲弊していた。

そして、追い打ちをかけるように…2002年、相葉が肺気胸で倒れた。

もう、メンバーは限界だったのだろう。5人で集まった時、ポツリと部屋に響いた声。

「…今ある仕事、全部投げねえ？」

しかし、その言葉を否定したのは意外な人物だった。

大「それは嫌だ。」

「リーダー…」

大「今、目の前にある事を頑張れない奴が何頑張るんだ。」

メンバーで話し合う時、特に否定もしなかった大野。その大野が、本気でしているのだ。Aは軽く笑いながら立ち上がった。

「じゃあ、もうちょっと頑張ってみましょうかね」

「Aちゃん……」

「嵐(うち)のリーダーが言ってんのよ。私達がそれ信じないでどーすんの」

─────────だが、悲劇は無情にもやってくる。

それは、相葉が戻ってきて2003年になった時。