気象系の女王系紅一点お嬢様《過去編》 (ページ15)

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その日、舞台は大成功と化した。

舞台、「音想」は見たものから見たものへ噂が飛びその人気は止まらなかった。

中でも注目を浴びたのはジャニーズ事務所の紅一点、月乃Aというアイドル。
舞台の人気が上がるにつれ、月乃Aの存在も人気を高めて言ったのだ。

そしてその本人は、とある者と連絡していた。

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『…舞台、どうだった？』

「…最高だった。」

『だろ？』とからから携帯の奥で笑う彼女は、先程の舞台で感じた今にも消えそうな、儚い雰囲気は感じなかった。

でもどこかで納得する。これが月乃Aという人間なのだ。

─────ただ単純に、綺麗だった。

歌に酔いしれ、「音」そのものに恋するおんなのこ。
…ある意味、Aにピッタリな役だったんだろうな。

セリフの中に出てきた「精霊」正にその言葉が合ってたと思う。

『ありがとう、大野。勇気づけてくれて、…1番最初に、大野に言いたかったんだ。』

「…うん。」

…ほんと、綺麗だよ。

大野智 side終