- ページ5
.
.
そして、みんなの顔を見回しながら声を掛けた。
「三次審査の映像を見させて頂きました。それぞれがそれぞれのアーティシズムだったり、才能だったり...それを生かせていて良かったな、と個人的に思います。」
そう語りかけると、真剣な表情で頷く皆。何処か昔の私に似ていて、これは期待以上だな、と心の中で思う。
「だけど、やっぱりまだ例えばこれが生かせてなかったり、とか発展途中な子も見つけました。それを含めのこの曲だと私は思ってる。」
「では、聞いて下さい。『To The First』」
─────『あの日夢物語と笑われた その夢を超えるため走り出そう』
─────『風の音 雲の鼓動 空の向こう その先で会おう』
─────『型破りでクレイジー?上等だ ハナからニュースタンダード』
─────『責任者を呼びな 色の見えない言葉聞き飽きたよ』
─────『居場所がない 行く当てもない なら自分で作るさなんでもアリ』
─────『お前の物差しじゃ測れやしない さぁもう行くぜ 君はどうしたい?』
─────『It's not too late Never too late to start 逃げやしないさ』
─────『It's not too late Never too late to fly Please don't waste my time』
─────『どうせ跳ぶなら高く』
─────『他の奴らじゃ到底追いつけないくらい』
─────『I'm ready to go ぶち破ろう 君と』
私の声と日高さんの声が混ざった歌声が流れる。うん、我ながらいい曲だ。日高さんをちらりと見ると、笑顔で返されたので、思わずこちらも笑顔になった。
─────『I know this is the only way』
─────『その炎を 燃やせ』
─────『I know this is the only way』
─────『怖くても 進め』
─────『I know this is the only way』
─────『We know this is the only way』
──────────『その炎を 燃やせ』
.
.
17人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちきんたつた | 作成日時:2023年9月22日 6時