・毒の時間 ページ5
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スゥ…とビーカーの中にスポイトで液が流された瞬間、その液が真っ赤に染まる。真ん中に置かれた赤の毛糸が取り出され、鮮やかな赤色がゆらゆらと揺れる様子を生徒達は「おぉ…」と感心した様子で眺めていた。
ふと、藍宮は横に座る奥田の様子に気付く。
何だか妙に表情が強ばっている。いつも理科の授業なら、彼女は好奇心に満ちた、楽しそうな表情で受けているのに。
つん、と肩をつつく。
「!わっ……、あ、藍宮さん…?」
「……」
藍宮と彼女は比較的よく話す仲である。
そんな奥田は彼女の「大丈夫なのか」と暗に問い掛けてくるような視線に、自然と眉を下げて肯定を返した。
「__はい、お菓子から着色料を取り出す実験は…」
その言葉が切れたと思いきやドドドド…!と響く衝撃音と髪を揺らす風。もはや皆慣れたそれは、殺せんせーがマッハで移動する音以外の何物でもなかった。
前方を見る。
藍宮の持ってきていたチョコのお菓子は、皆のお菓子が積まれている上に同じく積み重なっていた。タコの腕に。
「これで終了…!余ったお菓子は先生が回収しておきます!」
「「「ええーーー!!」」」
「それ、俺達が買ったやつだぞーーー!」
「給料日前だから授業でおやつを調達してやがる…」
「地球を滅ぼす超生物がなんで給料で暮らしてんのよ…;」
カルマ前に座る藍宮を見る。お菓子を奪われて行き場を失った手をぐーぱーとさせている彼女。心做しか、何だかしゅん…と落ち込んでいるような。意外と甘いもの好きなのか、わかりやすい。かわいい。
スッ…とカルマはポケットに忍ばせていたチロルチョコをその手に乗せる。ころん、と掌に転がったチョコに目を見開いた彼女が自分を見た。
思わず頬を緩ませると、チョコをもう一度見た後…ぎゅっと大事そうに両手で握った後、それをしまった。
ぺこ、と控えめに頭を下げる藍宮を見た後…カルマは頬杖をついた体勢を崩しぺしゃ、と体勢を崩し机に伏せる。それに「うわっ」と引いたような声を出す千葉は無視である。
「はぁ〜〜〜〜〜〜…」
なんだそれ、かわいい。
クソデカ溜息である。チラ、と彼女を伏せた体勢からみると、どうやら溜息には気付かれていない様だ。こうやって机に伏せた様な体勢を取るのは、全てこのだらしなく緩む頬を悟られないようにする為だった。
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修正:斜め前ではなくカルマの前の席
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星 - 小説めちゃくちゃ面白くて大好きです!続きがとても気になります!更新楽しみにしています! (9月12日 14時) (
レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
あ - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張って下さい!! (5月26日 23時) (
レス) @page6 id: 55565b3224 (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (5月18日 22時) (
レス) @page5 id: 920fe019e0 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 続編おめでとうございます‼︎個人的には前原君、磯貝君、千葉君辺りとも絡みが見たいです!応援してます!更新頑張ってください (4月17日 0時) (
レス) id: ffefa3f53c (このIDを非表示/違反報告)
葛馬(プロフ) - 続編おめでとうございます。前回の対殺せんせー用ナイフを投げるシーンなどワクワクしました。私は決行の時間、南の島でのイリーナ先生が好きなので最初のイリーナ先生は少し苦手なんですね、それなのでスカッとしたというか、中々どうして言い表せないものがありますね (4月16日 16時) (
レス) @page2 id: 161d4105d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちきんたつた | 作成日時:2026年4月16日 6時


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