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中間発表の日、ボーイズたちはどれだけ完成しているかと考えながら廊下を歩いていると、見慣れた髪色を見つけ声を掛ける。


「日高さ...え、なんかちがう。」

日「失礼だな!!笑」

「MV撮影?」

日「うん、似合う?」

「...まぁ。」


認めるのは癪だが、とても似合っている。そんな事言いたくないので素っ気なく返事をするとなにか感づいたのか本人はニヤニヤとしていた。

…くそ、顔が熱い。


****


───────これは、想像以上だな。
なんて、Aチームのパフォーマンスを見ながら頭の隅で思う。


レオ「殴り書きの地図眺めて、自分自身見失うけど〜…」


Aチームは元々他チームよりもチーム力というか、団結力が抜群だった。

作詞作曲の経験があるナオキ、マナトに、ダンス経験が豊富なテンとソウタ。そして皆を引っ張っていく力を持ちながらムードメーカーとして場の空気を作るレオ。

ナオトが時たま思い詰めたような表情をしていたのが引っかかっていた。…けど、もう心配は特になさそうだね。


レオ「カッコ悪くてもいつかはIt’s gonna be alright…」


曲の終わりと同時に沸き起こる拍手。他チームの子も賞賛を送っていた。


日「すごく纏まっているように見えるしら空気も含めて。あとこの段階で既に「ここはこういう気持ちで見せてやろう」っていうのを各々が持っている感じがしたのが特に強い気がしました。」


「「カッコ悪くても」超いいワードだね。」


「「「ありがとうございます!!」」」


「やったー!!」


日「以上teamAでしたー」


「なんだそれ笑」

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作者名:ちきんたつた | 作成日時:2023年9月22日 6時

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