-「新たな誘い」 ページ2
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去年の今日頃、相棒が海外へ修行する為に飛び立った。あのおちゃらけな性格だとまぁ不安だが、あいつなら成長して帰ってくるだろう。
私はいつも通り...では無い。いつものように活動していた時に、電話がかかってきたのだ。
...そう、日高さんから。
日『もしもし?お久しぶりです』
「なんで敬語笑お久しぶりです笑」
日『まぁ久しぶりだからね、緊張もする笑』
日高さんとは同じアーティスト同士、仲がいい。時に一緒に踊ったり、時に歌ったりね。
「でも急ですね。なんで掛けてきたんですか?」
日『...俺は、才能というものを開花させる環境が少ないって危機感を感じただから新しい会社を建てることにしたんだ。』
「...まぁ、大体察しました。でもそれだけじゃないんでしょ?」
日『さすがだね笑...君は、俺の知ってる中で特に最高のアーティストだ。才能という才能を生かし、どんな壁をも打ち砕いて...それに何より、音楽を楽しんでる。俺が一番にこの計画に誘うのは、Aが良かったんだ。』
『もちろん、ZERAも誘いたかったけど本人の決めた道を邪魔出来ないしね。』と、その人はカラカラと笑う。
だけどその裏に覚悟を背負っているのが、電話越しにでも分かった。
「...良いですよ。私も、その計画に参加したいです。」
日『っほんと!?』
それからは早かった。日高さんと直接話し合い、どんな風に進めていくかも決め、2020年にBMSGが建てられた。
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作者名:ちきんたつた | 作成日時:2023年9月22日 6時