その烏、女騎士。 (ページ9)

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第007話【女子選手】ページ9

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澤村「選手の中での最後は…夷守だな！」

次々と部員は主将の紹介と共に自己紹介する。
そして最後、自分の番が来た。
主将の言葉に緑の髪の…山口？が困惑した様に口を開いた。

山口「選手…？」

「2年夷守A。千鳥山出身ミドルブロッカー兼ウィングスパイカー、他ポジもいける…言っとくけどマネージャーじゃないからね。」

菅原「ははっ、まあ間違えるよな。俺達も最初、マネージャー希望かと思ってたし。」

澤村「女子だからって侮らない方がいいぞ。コイツのブロック技術はピカイチだからな。」

月島「…」

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土曜日、試合当日。

澤村「よーし、じゃあ始めるぞ。月島たちのほうには夷守に入ってもらうから…」

隣のスラリとした女子を指した澤村に日向も影山も困惑する。

日向「…え？その人マネージャー…、じゃ？」

田中「バッカお前知らねぇのか…！？女子で唯一、男子試合に公式として出ること許可かれてんだアイツは！

お前ら一回くらい聞いた事ねーのか…？〝千鳥山の夷守〟とかさー…」

影山「！…それって…〝千鳥山の騎士〟…」

日向「えぇぇ…めっちゃ強そう…」

澤村「今回はバランス考えて夷守にはウィングスパイカーとして入ってもらう。」

「心配しなくても、私よりかは田中の方が攻撃力は上だから。…だけど手は抜かないよ。」

尚も不安げな顔をする日向。それを知ってか知らずか、月島が隣のAへと少し顔を向けわざとらしく言葉を掛ける。

月島「あー…ん''んっ…小さいのと田中さん、どっち先に、潰s…抑えましょーかぁ？あ、そうそう、王様が負けるところも見たいですねえ」

山口「ちょっ、ツッキー…聞こえてるんじゃ、ヤバいよ…」

月島「聞こえる様に言ってんだろうが…冷静さを欠いてくれるとありがたいなぁ〜」