その烏、女騎士。 (ページ8)

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第006話【新入部員】ページ8

夷守 A side

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───────────『あいつら単独じゃ、不完全だけど…才能を合わせたら…コンビネーションが使えたら…、烏野は爆発的に進化する！！そう思わないか？』

「…そんな簡単に行くかね。」

机に肘を付きながらポツリと呟く。自分でもある程度頭は良いって自覚してるしそれをバレーにも活用する。だけど新入生二人は完全に未知数だ。

縁下「悩み事か？珍しいな」

声を掛けてきたのは同じクラスの力。こいつは何かと絡むことが多いしまともなやつだから相談に乗ってもらうことも多い

「一年の馬鹿コンビについて考えてたー…」

縁下「馬鹿コンビって…言い方な。まあそれでわかる俺も俺だけどさ。…まあ、なる様になるだろ。」

「ん、そーだね…」

あの二人が烏野にどんな進化を生むのか…ほか一年も含め、今年は少々波乱になりそうだ。
人知れず、ため息を吐いた。

＊＊＊＊

部活の時間、準備運動も終わりネットの準備をしていると視界の端に菅原先輩と田中が欠伸をしている姿が見える。

澤村「…眠そうだな？お前ら」

菅原「えっ、そ、そう？勉強のしすぎかな？」

田中「お、俺も勉強の…」

菅原「Σお前に限ってそれはないだろ！」

その怪しさ満点の会話に眉を寄せているとそれを遮るように少し高めの声が響く。

？「失礼します」

澤村「おう、来たか。今度入部する一年達だ。本来1年の入部は来週からだが土曜日に試合やるから、実質それからってことになるな。」

？.？「「よろしくお願いしまーす」」

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澤村「とりあえず、自己紹介だな。2人とも、自己紹介頼む。」

月島「1年4組、雨丸中出身ミドルブロッカー、月島蛍です。」

山口「同じく1年4組、雨丸中出身ミドルブロッカー、山口忠です！」

身長がデカいとやはり何cmあるのか気になるのか、スガ先輩が前のめりに聞く。

菅原「二人とも身長どれくらいあるんだ？」

月島「188です」

山口「えーっと、179ぐらいです」

身長あるな…烏野バレー部の平均身長は特段低くもないが高くもない。だからブロックの高さはそこまでだ。

その代わり澤村さんのようなレシーブ力の高さが高い選手がいることで補っていたが、これからはブロックの層が厚くなりそうだ。

澤村「さ、次は俺達の番だ！まず副主将が─────」

そうして次々と部員は澤村先輩の紹介と共に自己紹介する。