『 誕生日番外編 』-「糸師 凛」 ページ19
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(※本編とは何ら関係ないです)
糸師凛 side
「凛、誕生日おめでとう」
その凛とした声と共にポンと手に置かれる物。よく見ればそれはそれは黒と深い青色が特徴的なキーケースだった。
ああ、そういや誕生日だったな。Aさんに突然声を掛けられたかと思いきや用はこれだったのか。
「ありがとうございます。でも…なんでキーケース何ですか？」
「…それは─────」
その声を遮る用に、俺達のいる部屋の扉がバンッと開かれ男共が入ってくる。
「「「凛、誕生日おめでとーーーー！！！」」」
「Σぐっ、引っ付いてくんじゃねぇ！！！」
「素直じゃないなぁ、凛ちゃんは！」
「大人しく祝われてろ！！！！」
そして騒ぎ出す奴ら、パーティとやらの準備を騒ぎながらしだすそいつらを後ろから見る。
Aさんが俺の隣に来る。
「アイツらに凛を祝いたいと声をかけられてな。」
つまり、最初から仕組まれてたって訳か…何とも複雑な気持ちになっているとAさんはそのルビーの瞳を細め俺に声を掛ける。
「私も、祝いたいと言う気持ちは同じだよ。
─────生まれてきてくれてありがとう、凛。お前と出会えて良かった。」
この人は、こんな事を平然と言う。
だから人を惹き寄せるし、尊敬以上の感情も持たれるんだろ、と心の中で悪態をついているとAさんがまた口を開いた。
「それと、私からの誕生日プレゼントはサッカー関係でも良かったんだがな。そういうのは凛自身が選ぶのが良いと思って……キーケースの意味は自分で調べろ。」
なんて言われ、どんちゃん騒ぎのパーティが終わり、いつも通りヨガを終わらせた際にその言葉を思い出す。
ゴールポイントで帰ってきたスマホを起動し、
「プレゼント キーケース 意味」
と簡素に打つ。
「っは……」
その言葉を見た瞬間、服を着て部屋を飛び出した。
施設内を探し回って、その白い髪を見た瞬間左手を取る。
「俺もです。」
Aさんがそういう意味を持って贈ってくれたのかはわからない。
けど、俺にもチャンスはあるだろうか。
いつか、この薬指に指輪をはめる権利を俺に与えてくれないだろうか。
俺がそういう感情を持つ人はこの人しかいないとつくづく思う。
(だって、初めてすきになったひとだから)
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「プレゼント キーケース 意味」
『あなたと一緒にいたい』
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魔孤蠧マコト(プロフ) - 女帝様と凛ちゃんの関係性というか関わりが最高です！一瞬で引き込まれてしまいました！！更新楽しみにしてます｡頑張ってください！！ (4月9日 23時) (
レス) @page30 id: 96bbb29a63 (このIDを非表示/違反報告)
Runa - めっちゃ面白いです！更新待っております！ (3月10日 21時) (レス) id: 5f661ba308 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ - この作品すごく好きです！！次の更新も待ってます！！ (10月28日 23時) (レス) id: 2d27e83292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2023年8月19日 0時
