音の波紋を、雷へ。第五章【イナズマイレブン】 (ページ35)

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◆ ページ35

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『女子だからって、最初っから判断しちゃあダメだよな。』

『うん、ごめんね。神童さん。』

『女子チームの試合、見たことあるけど…凄かったぜ！』

『『神のタクト』と『フォルテシモ』だっけ？あれすげーよな！！今度シュートのコツ教えてよ！』

先程の、Aが感じていた嫌な雰囲気は少しも無くなりAは呆然としながらチームメイトを見渡した。

その様子に気づいてか否か、トワが前に出て顔をぐわっとした顔をしながら皆に言い放つ。
例えるなら(｀・∀・´)こんな顔である。

『お前ら！調子乗んなよーー！俺が一番最初に話しかけたんだから(渾身のドヤ顔)』

『うっわその顔うぜえ』

『馬鹿の癖に調子乗んな。』

『はーーーん、嫉妬か？？？』

『『『うっわうぜえ』』』

『なんだよその団結力はぁ！？』

ギャーギャーと盛り上がる皆に、ぽかんとするA。
その様子に、隣にいた監督が笑いながら話す。

『変な奴だろう？けど、アイツのサッカーが大好きな思いっていうのは皆分かってるから、皆アイツのこと…霧野のことを信頼してるんだ。

お前も、サッカーが好きで好きで仕方なくて上を目指していたんだろう？そして、ココに入った。

その思いは、皆にちゃんと伝わるさ。』

監督の言葉に、Aは監督に向けていた顔を皆の方へ向ける。未だにふざけあっていて、ギャーギャーと揉み合っていた。

(サッカーが、大好きな想いが……)

その様子が、Aには面白可笑しく見えて。

『 ―――――― ふ、あはは…！あははは…！』

聞こえた笑い声に、みんなは顔を向ける。
そこには、Aが口を押えながらも笑っていて、トワは興奮したように声を上げた。

『っあーー！！わらった！！！！』

『Σ私だって笑うし…』

『でもお前、ずーっと仏頂面だったじゃねえか！！ほらこんなふうに！』

『はあ！？そんな変な顔してないわ！』

『いででででっ！；やめへーー！！；』

トワの頬をグ二ーっと摘むA。
それを機に2人がやんややんやと言い合う姿に、グラウンドには再び笑い声が広がった。

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