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◆ 【指揮者の追憶】 ページ29
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神童財閥とは、昔からある有数の財閥の一つ。
そしてそのトップである【神童
その娘が ――― 神童A。
彼女は所謂、神に愛された人間。天才―――正に、名前の通り神童と謳われていた。
そんなAは昔から、ピアノを弾いたり、歌ったりと音楽が大好きだった。
彼女が音を紡げば、皆が聞き惚れ皆の顔に笑顔が浮かんでいた。その事実に彼女も喜んで、ずっと音楽を続けていた。
けれど、音楽を愛すと同時に彼女が愛したものがもうひとつあった。
それが、【サッカー】だったのだ。
ボールを蹴れば、自然と笑顔が浮かんで。
戦略を組み立てて行くのは、とても楽しくて。
そして、サッカーも音楽も続けている内 ――― 彼女は自然と、神に愛された者。『神の指揮者』と称えられていた。
…その称号が、彼女に絶望を与えるというのに。
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2024年2月8日 3時
