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「なーに言ってんの!もしかして私が前のチームメイトと戦うことになるから心配になっちゃった? 大丈夫、だってこの私だよ〜?そんなヤワじゃないもんね。」
いつものらりくらり、悠然とした態度をしていて。
隠していたんだ。自分の中にある''なにか''を。
その何かは俺には分からないが、…少なくとも、あの時、引き止めた時の彼奴の手は震えてたのに。
時々、何処か思い詰めた表情をすることに何処と無く気付いていた筈なのに。
――― 俺は、目を逸らしてしまった。
時に一緒に必殺技を決めて、時に競い合って。
相棒のような、ライバルのような、そんな関係。
そうやって、一緒に走っているうちに彼奴に惹かれて行ったんだと思う。
隣を走って欲しい、大切な奴。
だからこそ、
「円堂。」
「豪炎寺…？」
「 ――― 俺は、Aの事をもっと知りたい。」
それは、ここにいる奴らも、雷門の皆も同じだろう。
ごめん、A。
今度は絶対に、目を逸らさないから。
仲間として、大切な人として。
彼奴が、苦しそうな顔をする理由を知りたい。
…いや、それじゃなくていい。
なんでサッカーを始めたか、好きな物は何か、そんな些細な話でもいい。
お前の事が知りたい。…お前の、声 が聞きたい。
いつも暖かい笑顔で、俺達と一緒に走るお前とまた一緒に走りたい。
…お前が俺の背中を押してくれたように、今度は俺が、俺達がその役目を背負うから。
いつも暖かい笑顔で、俺達と一緒に走るお前が好きだ。
―――――― だから、また隣を走って欲しい。
炎のストライカーは、指揮者の手を引きたい。
.
◇ 隣を走ってほしいから。 ページ22
.
いつものらりくらり、悠然とした態度をしていて。
隠していたんだ。自分の中にある''なにか''を。
その何かは俺には分からないが、…少なくとも、あの時、引き止めた時の彼奴の手は震えてたのに。
時々、何処か思い詰めた表情をすることに何処と無く気付いていた筈なのに。
――― 俺は、目を逸らしてしまった。
時に一緒に必殺技を決めて、時に競い合って。
相棒のような、ライバルのような、そんな関係。
そうやって、一緒に走っているうちに彼奴に惹かれて行ったんだと思う。
隣を走って欲しい、大切な奴。
だからこそ、
「円堂。」
「豪炎寺…？」
「 ――― 俺は、Aの事をもっと知りたい。」
それは、ここにいる奴らも、雷門の皆も同じだろう。
ごめん、A。
今度は絶対に、目を逸らさないから。
仲間として、大切な人として。
彼奴が、苦しそうな顔をする理由を知りたい。
…いや、それじゃなくていい。
なんでサッカーを始めたか、好きな物は何か、そんな些細な話でもいい。
お前の事が知りたい。…お前の、
いつも暖かい笑顔で、俺達と一緒に走るお前とまた一緒に走りたい。
…お前が俺の背中を押してくれたように、今度は俺が、俺達がその役目を背負うから。
いつも暖かい笑顔で、俺達と一緒に走るお前が好きだ。
―――――― だから、また隣を走って欲しい。
炎のストライカーは、指揮者の手を引きたい。
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2024年2月8日 3時
