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◆◇◆◇◆
準決勝に向けて、特訓に励む雷門。
グラウンドには皆の荒い息遣いや指示が飛び交う。
マネージャーの春奈はその様子を見て興奮したように声を上げた。
「皆さん、いつもより一層気合い入ってますねー！」
「いよいよここまで来たんだもの。そりゃあ気合いも入るわよ。」
グラウンドでは、半田からボールを奪った鬼道がAへパスを出した。
そして鬼道が声を上げる。
「Aッ、シュートだ！！」
その指示にAは一気にゴール前まで駆け上がり、空中に飛び上がってシュート体制に入った。
「 ――――― ��Tempo Rubato �瓠�
尾刈斗戦の時に見せたシュートが緩急を付けながら円堂の守るゴールへ向かう。
それに対して円堂も構えるが ―――――― シュートは、円堂が受け止める前に勢いを無くし失速して行った。
「「「「！！！！」」」」
「神童さんのシュートが……」
「失敗、した？」
これまで、失敗という失敗をしたことがなかったA。むしろ凄いプレーでみんなを鼓舞することの方が多かった。
それなのに、初めて見る失敗に皆は驚愕の表情を露わにする。
.
◇ 変 ページ3
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みんなが部室を出てグラウンドいく中、Aはゆったりと後ろに手を組みながら部室を出ていく。
その時、突然手首を掴まれた。
「わっ、…豪炎寺？」
「……」
Aが振り向くと、どこか真剣そうな顔をした豪炎寺がAを見ていた。
Aはキョトンとした後へらりと笑う。
「なになに〜？豪炎寺くんはかまってちゃんなのかなーー？悪いけどそれはあとで―――」
「お前、何か変だぞ。」
そう言われたAは目を見開く。
馬鹿にしているというのでは無い、それにしてはあまりにも真剣な目をしているから。
Aは
「なーに言ってんの！もしかして私が前のチームメイトと戦うことになるから心配になっちゃった？
大丈夫、だってこの私だよ〜？そんなヤワじゃないもんね。」
「ほら、さっさと行かないと監督にドヤされる」とAは豪炎寺の手から抜け出しグラウンドに走っていく。
豪炎寺は手を振り払われた事よりも別の事に険しく顔を顰めさせていた。
(じゃあなんで ―――――― そんなに手が震えてるんだ…)
準決勝に向けて、特訓に励む雷門。
グラウンドには皆の荒い息遣いや指示が飛び交う。
マネージャーの春奈はその様子を見て興奮したように声を上げた。
「皆さん、いつもより一層気合い入ってますねー！」
「いよいよここまで来たんだもの。そりゃあ気合いも入るわよ。」
グラウンドでは、半田からボールを奪った鬼道がAへパスを出した。
そして鬼道が声を上げる。
「Aッ、シュートだ！！」
その指示にAは一気にゴール前まで駆け上がり、空中に飛び上がってシュート体制に入った。
「 ――――― ��
尾刈斗戦の時に見せたシュートが緩急を付けながら円堂の守るゴールへ向かう。
それに対して円堂も構えるが ―――――― シュートは、円堂が受け止める前に勢いを無くし失速して行った。
「「「「！！！！」」」」
「神童さんのシュートが……」
「失敗、した？」
これまで、失敗という失敗をしたことがなかったA。むしろ凄いプレーでみんなを鼓舞することの方が多かった。
それなのに、初めて見る失敗に皆は驚愕の表情を露わにする。
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2024年2月8日 3時
