◇ 神童財閥 ページ14
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「で、でけぇ.....」
そうぽつりと、あんぐりと口を開けて呟くのは円堂。
その隣に並ぶように立っていたのは鬼道、豪炎寺、風丸、一之瀬、土門の五人だ。
そして、円堂達がいるのはAの家の前。....家、というよりもお城のような風貌だが。
事の顛末はこう、今日の部活の後さっそくAの家を聞いて
放課後話を聞きに行こう！(早い)となった雷門イレブン。
けれど流石に、大人数で人の家に押しかけるのはダメだ、と響木からダメ出しが入り代表としてこの六人でAの家へ向かった。
―――― そして、現在円堂達が立っているのは豪華な門の前である。その奥に広がるのは噴水があったり綺麗な池があったり、まるで御伽噺に出てくるようなお城のようだ。
「鬼道ん家も凄かったけど、Aの家もお城みたいだ.....」
「Aは神童財閥の令嬢だからな。」
鬼道の言葉通り、普段ののらりくらりとした性格のせいで忘れられがちだがAは世界有数である神童財閥の一人娘である。こんな家に住んでるのも納得だろう。
「なぁ、オレ達どうやって入ればいいんだ？コレ；」
「インターホンを鳴らすのもいいけど.....なぁ；」
土門と風丸が苦笑いしながら呟くと、他の者も口には出さずとも同意する。
なんたって想像以上にチームメイトの家が豪華すぎたのだ。(鬼道と豪炎寺はある程度予想していたが。)
なんとしても豪華すぎて圧が強い。
円堂達がどうするか、と話し合っていると門の奥から人影が現れる。
それに気づいた一之瀬が声を上げた。
「あっ、誰か来たよ！」
「格好的に執事か.....？」
鬼道の言う通り、その人は執事が仕事着として着用する燕尾服を身にまとっていた。
その男は門の前に来ると、門を開け円堂達の前に立った。
「A様のご学友の方々ですね。」
「あ、は、はいっ！」
「私はA様の執事を務めている結城と申します。
A様から皆様を中へ案内するよう、仰せられましたのでご案内致します。」
「さ、此方へ」と丁寧に案内される円堂達。
急な展開に困惑したが、先ずAと話さなければ、とその案内に従った。
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2024年2月8日 3時
