音の波紋を、雷へ第五章【イナズマイレブン】 (ページ13)

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◇ 納得ページ13

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響木の話を聞いた雷門イレブンは、信じられないという顔をしている。

特に円堂は、雷門中サッカー部に選手として一番最初に入ってくれたのはAだったので納得出来るわけもない。

「Aが、サッカー部を、サッカーを……辞めるなんて……、そんなの、信じられるかッ！！」

そう、拳を爪が食い込む程握り締めながら吠える円堂を皆は心配げに見つめる。

だが皆も気持ちは同じだ、みんなにとってAは向ける気持ちはそれぞれの形があるとはいえ

時に寄り添ってくれた

時に手を引いてくれた

時に背中を押してくれた

そして……導いてくれた。

―――――― 仲間なのだから。

「……オレ、Aと話したい。」

「円堂…」

「Aは、ずっとオレの事も、皆のことも引っ張ってくれた。俺達が立ち止まったら、背中を押してくれたのはアイツなんだ！！

アイツがサッカー辞めるなんて納得出来るか！！！」

目に強い光を入れながら言葉を放つ円堂に、最初に同意したのは豪炎寺だった。
その隣には鬼道と風丸もいる。

「俺も同じだ、円堂。.....、俺はアイツに助けられた。だから尚更、このまま辞めるなんて納得できない。」

「俺もだ。同じ司令塔として、ゲームメーカーとして.....恩人として、納得出来るわけが無い。

それに、ここ最近の奴の様子はおかしかったしな。」

「俺も。Aはいつも、俺達を支えてくれたからな。」

そこへまた、同意の声を上げるのは一之瀬と土門だ。

「オレも同じさ！.....Aのサッカーを見た時、オレは感動したんだ。彼女のテクニックにもだけど、彼女のサッカーへの溢れる気持ちにもね！」

「オレも。Aちゃんは、いつもみんなを導いてくれたしな！」

その声に合わせて、「俺も」「私も」と声を上げていく雷門。
皆の声に頷いた円堂は、響木を真っ直ぐと見据えた。

「監督、Aと話をさせて下さい！」

.....暫く、円堂と響木は無言のまま目を合わせていたが、響木が先に折れたように溜息を吐いた。

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