◇ 元キャプテン ページ2
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「この学校…、お前が通っていた学校じゃないのか？A。」
「…あー、…うん。、」
「「「えぇええええ！？」」」
鬼道は小学校の時にAのプレーを初めて見たのでこの学園に通っていたことを知っているのだ。
というか、Aは小学校の時サッカー雑誌に特集のようなものを組まれていたので知っている者は知っている。
そういえばAはここに転入してきたんだっけな、と円堂達は思い出していた。
「しかもその時、お前はキャプテンだったろう？」
「へぇーー！A、キャプテンだったのかぁ！！なあなあ、どんなチームなんだ！？」
『キャプテン』という言葉に一瞬言葉に詰まるAたたが
円堂に興味津々に聞かれ、なんともないように答えた。
「んーと、木戸川みたいな攻撃重視の学校ってよりかは…ココを使うチームだったかな。」
ココ、と指差すのは頭。
つまり頭脳派のチームだったということ。Aは補足して「まあでも、攻撃力も充分高かったけどね」と言った。
そこへ、風丸が不思議そうに零す。
「そういえばAって…1年の時急に転入してきたよな？なんであの時期に転校してきたんだ？」
「……、」
ほんの一瞬、口を噤むA。訪れた沈黙に秋が不思議そうに「Aちゃん？」と呼びかける。
するとAは、軽快に笑いながら手を振った。
「あー、俗に言う親の都合ってやつだよ！私の家これでも良いとこの令嬢だからさあ…そういうのよくあるんだー！」
「確かに、Aっていつも一緒にいるから忘れるけど神童財閥の一人娘なんだよな……；」
「お金持ちの学校に通ってたってのも納得；」
半田とマックスが苦笑いしながら呟く中、Aは軽快に笑う。その姿を見つめる視線が、ふたつ。それは豪炎寺と鬼道のものだった。
「……？」
「……、」
「よーーし！！みんな！風雅学園に勝ったらいよいよ決勝だ！！ぜってー勝とうぜっ！」
「「「おう！！」」」
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2024年2月8日 3時
