◇ 戦国伊賀島戦 04 ページ8
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〈防いだーーーー！！まるでそそり立つ壁の様なディフェンスだあああああ！！！〉
「うおおおお…やったッス！！！」
「すっげー…凄いぞ壁山！！！」
自身のシュートが防がれたことに悔しげに顔を歪める霧隠はこぼれ球を拾いドリブルを始める。
「クソ、まだだ！俺の力を見せてやる…、！
───── くらえ！�爐弔舛世襪洵瓠�！！！」
ボールが土を纏いながら徐々に大きくなっていきゴロゴロと転がる。
その前に風丸が雄叫びを上げながら走り込むが、霧隠が手を振った瞬間威力が倍増し難なく越えられた。
円堂はシュートを止めようと構える。
「 ───── �� ゴットハンド �瓠�！！！っ…うあっ…！！！」
だが先程の手の痛みのせいなのか、円堂が顔を歪めた瞬間ゴットハンドはシュートの威力に負け粉々に砕け散った。
シュートが決まる。霧隠もニヤリと笑みを浮かべた時…風丸が前から走り込んだ。正に、風のように。
「うおおぉおおおおお！！！」
〈なんと風丸がその名の通り風の様にゴールを阻止ーーー！！！！これはスーパープレーだあああああああ！！〉
そして、風丸は前線へ上がっていく。
その少し近くにはAが上がり込んでいた。
伊賀島の選手に「蜘蛛の糸」を発動されたが…
「そんなものに、捕まってたまるか！！！」
疾風の様な速さで蜘蛛の糸から逃げ切り、そのまま前線へ上がっていった。
そして、声を張り上げる。
「行くぞ、A！！」
「うん、！」
二人が蹴ったボールは空高く上がり、二人も空へと飛び同時に蹴りこんだ。
そして、炎が宿り風見鶏の姿を描く。
「「 ───── �� 炎の、風見鶏 �瓠�！！！」」
その技は相手キーパーに技を出させる暇も無くゴールへと突き刺さり、雷門へと特典を重ねた。
その流麗な技に会場からも歓声が上がる。
〈ゴーーーーール！！！神童と風丸が放つ必殺シュートが炸裂ーーーー！！！雷門中同点だあああああ！！！〉
「やったね、風丸」
「おう！！！」
パチン、と軽快な音を鳴らしながらハイタッチする二人。
想い人が他の男と仲睦まじい様子に霧隠な同点に追いつかれたことも重なり、苛立ちの表情を顕にした。
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2024年1月3日 22時
