◇ 戦国伊賀島戦 03 ページ7
⚡️
「こんな状態でゴールを守ってたのか…！」
「心配すんなって！左手でも絶対にゴールは許さない！」
「…とりあえず、テーピングしよう。秋ちゃん、お願い。」
「わかったわ。」
そして、円堂のテーピングが終わる。
円堂は手を開いたりして確認していた。その様子を見た風丸はみんなに声掛ける。
「よし！全力で円堂をカバーするぞ！」
「分かってるでやんス！」
「ペナルティエリアには一歩たりとも踏み込ませるもんか！」
「攻撃は僕達が阻止してやるさ！」
「いつも俺たちのゴールを守ってくれてるんだ…！今度は俺達が円堂を守る番だ！」
「キャプテンの所へは、絶対にボールを通さないッス！」
みんなの声に続き、豪炎寺とAも笑って頷く。
頼もしい声をかけられた円堂は、「みんな…！」と笑みを浮かべた。
＊＊＊＊
(一つのボールから、俺の気持ちが皆に伝わる…)
風丸はフィールド上にて雷門イレブンのみんなを見渡す。
豪炎寺は、風丸へと頷く。
(俺にも、皆の気持ちがわかる…痛みも、喜びも。)
マックスや宍戸、少林寺を見る。
皆笑顔で風丸を見ていて、最後にAを見ると笑みを浮かべて頷いていた。
そして最後、ディフェンスの壁山や土門、栗松を見渡しゴール前にいる円堂を見ると、円堂も風丸を見ていて笑顔で頷きを返した。
(だから俺は…、サッカーが大好きなんだ！)
試合再開。
早々と戦国伊賀島に攻めあがられ、猛攻撃を受ける雷門イレブン。霧隠が放ったシュートを、風丸は受け止めた。
「俺が…！絶対にゴールは許さない！！」
そして、戦国伊賀島は「偃月の陣」というタクティクスの様なものを発動し矢印の様な陣形になって砂塵を起こしながら雷門陣内へと踏み込んだ。
その技に、皆は吹き飛ばされていく。
その中から霧隠が飛び出し、風丸が止めようとするも残像に惑わされ抜かれてしまった。
「しまった…！壁山止めろーーー！！」
「えーーーっ！？おおお、俺だけぇええ…！？」
壁山は冷や汗をかくも、シュートを打つ霧隠を見て顔を引きしめ両拳を握る。
「絶対に通さないッス！！！─────うおぉおおおおお！！！！」
その叫び声とともに壁山の後ろには正に絶壁というような言葉似合う高い壁が現れる。
そして見事、霧隠のシュートを跳ね返して見せた。
⚡️
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちきんたつた | 作成日時：2024年1月3日 22時
