◇ 戦国伊賀島戦 02 ページ6
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〈さあまさにフットボールフロンティアに相応しい白熱したゲーム！
ここまでは戦国伊賀島が意表を突くプレーを駆使して、優位に試合を進めている！〉
「 �� ドラゴン…」
「──── トルネード �瓠�！！」
「�� 戦国伊賀島流忍法・つむじの術 �瓠�！」
染岡と豪炎寺がシュートを放つも、相手ゴールキーパーに容易く止められてしまう。
その後も分身や残像で翻弄されたりと、雷門イレブンはなかなか攻め上がれない。
豪炎寺と壁山が攻め上がり、イナズマ落としを放とうとするもその前に蜘蛛の糸という技で足を取られる。
その様子に円堂は歯噛みする。
「クッソー！こっちが押してるのに、上手く噛み合わない！」
「こういう時は、絶対に先取点を取らなきゃダメだ！」
そう言った風丸は攻め上がり、マックスからパスを受け取った。
だが、上手く交わそうとするも影縫いの術という技で足を取られてしまう。
そして、霧隠へとボールが渡った。
「 �� 伊賀島流忍法・つちだるま �� ！」
「 ───── �� 熱血パンチ �� ！！！」
大きな土の塊がボールを覆いながらゴロゴロと向かっていく。そして霧隠が手を横に降ると土は分散され、威力はそのままにゴールへ向かっていった。
…そして、円堂の技は容易く破られ先制点を取られてしまった。
〈畳み掛けるような伊賀島の攻撃が続くー！！！〉
「 �� 分身シュート �� 」
「 ─────フッ…！！ぐ、あ…」
円堂が相手の技を受け止めた所で前半が終了した。
雷門イレブンは奇想天外な戦国伊賀島の戦法に各々話し出す。
「思った以上に、厄介な相手だな。」
「ああ、何をしてくるか予想がつかない。」
「流石に、全国大会の相手は一筋縄じゃいかないってことかな。」
風丸、土門、マックスが言葉を交わしていると円堂が立ち上がる。
「いや、絶対に突破口はあるさ。
一筋縄でダメなら二筋縄。それでもダメなら三筋縄だ！」
いつもと変わらない円堂の様子に皆は笑みを浮かべる。
だが、円堂が秋からドリンクを受け取る時…微かに顔を歪めた。
その違和感に気づいた風丸とAが声を上げた。
「！円堂…」
「…円堂、その手見せて。」
風丸が円堂の右手のグローブを取る。
その中の手は腫れ上がっていて、とても痛々しかった。
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2024年1月3日 22時
