◇ 試合終了 ページ47
.
「やられたよ……」
「西垣！」
「素晴らしい技だった……」
「西垣…」
「あれはお前達と、…円堂の技だな！」
西垣から笑みを向けられた円堂は、自身も笑って頷きを返した。
「一之瀬が不死鳥となって蘇った…『ザ・フェニックス』だ！」
「ザ・フェニックス…！」
「不死鳥か…、一之瀬に相応しい名前だ！」
西垣が手を差し出し、円堂達はその手に手を重ね互いに笑みを浮かべた。
一方、豪炎寺は座り込んでいる三兄弟の元へ近づく。
「もしかして笑いに来た、みたいな……？」
そういう三兄弟に豪炎寺は黙って手を差し出すが、その手は振り払われた。
「僕達三兄弟は、貴方を超えてみせると誓い合った！」
「トライアングルZは最強の筈だ…！なんで勝てないんだよ……、！」
「―――確かにお前たちはこの一年、必死に練習した。」
「「「監督……！」」」
「だがお前達は3人で豪炎寺を…雷門中を倒そうとした。でも彼らは、チーム全員の力で戦った。豪炎寺が1人いると言うだけで勝ち負けが決まるようなもんじゃないのさ、サッカーは。」
豪炎寺は木戸川の監督…二階堂に去年迷惑をかけたことを謝罪する。だが二階堂は、豪炎寺の妹が去年事故にあったことを知っていたと話した。
「でも今日の試合でお前が逃げ出したりする様なやつじゃないって、分かったはずだ。もういいんだ。気にするな。」
「豪炎寺…」
「正直すまなかった……」
「去年の負けはお前のせいじゃない。お前1人に頼っていたオレたちが悪かったんだ。」
.
◇ パキンと、ヒビの入るおとがした。→←◇ 木戸川清修戦 05
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちきんたつた | 作成日時：2024年1月3日 22時
