◇ 木戸川清修戦 05 ページ46
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「このゴールを許したら…チームみんなの思いが途切れてしまう！だからオレは、絶対に止めてみせるッ！ゴールを背負うって言うことはそういうことなんだ！！」
「 ――― キャプテン！！」
「危ないッス！！」
歯を食いしばる円堂の元に、壁山と栗松が飛んでくる。
そして、2人揃って円堂の背中を支えた。2人の登場に円堂は嬉しそうに「お前達……！」と声を上げた。
「「「たぁああああ！！」」」
そして、―――――シュートは、見事円堂の手に収まった。
〈止めたァーーーー！！！3人がかりのキーパー技で、トライアングルZを阻止ーーー！木戸川清修ゴールならずーー！！〉
「よっしゃああああ！！」
止められた事に、皆は揃って笑みを浮かべる。そして、豪炎寺が円堂に向かって声を張り上げた。
「円堂、こっちだ！」
「おうっ！」
フリーの豪炎寺は勢いよく相手陣内へ迫っていく。その前に三兄弟が立ち塞がった。
――― だが豪炎寺は、ふと笑ってバックパスを出した。
「今だ！トライペガサス！」
「……、！」
「「「おうっ！！」」」
そして、上がっていく一之瀬達。
だがその前に決めさせないと西垣が立ち塞がる。
「 �� スピニング、カットォ �瓠�！ 」
「させないよ。目の前に壁が現れたなら、導くのが私の役目だからね。――― �� 神のタクト �瓠�」
Aは西垣が出した青白い炎の壁から一之瀬達の走るコースを表すように突き抜けるように３本の光を手から放った。
そしてその光に沿って一之瀬達は見事に西垣の技を突破したのだ。
そして、一点で交差した一之瀬たち。そこから青白い炎が巻き起こり―――やがてそれは赤い炎に変わり、不死鳥が現れ天高く鳴いた。
「「「 ――― でやああぁあああ！！」」」
その威力に止めようとしていた三兄弟も吹き飛ばされ、見事ゴールを奪って見せた。
豪炎寺とAは拳を握り、次いでハイタッチを交わす。
〈ゴーーール！雷門中、ついに逆転！〉
「ペガサスが……
ピッ、ピッ、ピ＿＿＿＿＿＿！！
〈試合終了ーーー！！準決勝出場は、雷門中ーーー！！そして雷門はこのまま勝ち進めば、四十年ぶりの決勝進出だーーー！！！〉
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2024年1月3日 22時
