◇ 戦国伊賀島戦 01 ページ5
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〈毎年幾多もの名勝負を生み出してきた、フットボールフロンティア全国大会！！このスタジアムは、試合開始を今や遅しと待ち構えている！！
雷門中学対戦国伊賀島中学！この一戦は、その名勝負の列に名を刻むことになるのかーーー！！！？〉
ピィ _____ ッ！！
試合が始まり、豪炎寺が染岡にボールを渡し、染岡は半田を呼びながらパスを出す。
―― だが、その瞬間霧隠にボールを容易く奪われた。
〈おっと！戦国伊賀島の速攻！霧隠が雷門陣内へ深く切り込む！！〉
風丸が止めようとするが、霧隠の姿は残像を残しながら消えそのまま越えられてしまった。
その姿は、まるで昔の話に出てくる様な忍者そのものだ。
「なにっ！？」
「見たか！�� 伊賀島流忍法・残像の術！�瓠�
そして霧隠ノーマルシュートを放つが、円堂が止める。
だがさすが全国に出場するチームと言うべきか、ノーマルシュートでも威力は高い。
「フッ、まだまだ序の口だぜ。」
試合再開し、今度は雷門イレブンが深く切り込んで行き攻める。
Aと豪炎寺が攻め上がっていると、その前に立たれ技を放たれた。
「伊賀島流・蹴球戦術、鶴翼の陣！」
「 ―― 承知。�� 疾風怒濤 �瓠�」
その言葉を合図としたように戦国伊賀島の選手達が二人を中央に誘い込む様に立ち走る。
思う様に攻め上がれない様子に、二人は眉を寄せた。
Aが豪炎寺にパスをしようとした時…
「「�� 伊賀島流忍法・四股踏み �瓠�」」
「「 ───── ぐああっ…！ 」」
二人はディフェンス技に吹き飛ばされる。
Aは戦国伊賀島のプレーに、油断出来ないというふうに呟く。
「忍者サッカー、侮れないね…」
「ああ、奴らの戦術は読めないな…、A、大丈夫か？」
「うん、大丈夫。」
Aは豪炎寺に手を差し出され、それに礼を言いながら立ち上がる。
霧隠は、それをじっと見つめていた。
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2024年1月3日 22時
