◇ 決闘 ページ40
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「クッソォ、もう我慢できない…！お前らの偵察とやら、オレが豪炎寺代わりに受けてたってやる！」
突然の言葉に豪炎寺は目を見開きながら「円堂…！」と呟き、Aは眉間に手を当てる。
三兄弟はそれに対して嘲笑うような表情を浮かべた。
「何言ってんの？」
「ちょー意味わかんないんだけど！みたいな？」
それに対して円堂は、ストライカーなら相手のキーパー力が知りたいんじゃないかと声掛ける。三兄弟もそこには納得のようだ。
「お前らが豪炎寺より凄いというなら！オレからゴールを奪って、証明して見せろ！」
「うーわ、マジで時代遅れの熱血くんって感じぃ」
「これは五分と五分の偵察だ。何故から、こっちはキーパー力、そっちはフォワード力を見せ合うんだからな。」
「さあ、やるのか、やらないのか、どっちだ！」
「ふっははは……！卑怯者の豪炎寺くんと違って、オレたちが逃げるわけないっしょ。みたいな？」
―――そして、一同は河川敷に移動する。
三兄弟と円堂はユニフォームに着替え、フィールドで対面する。
「「「それでは武方三兄弟の力、見せつけてやりましょうかぁ！」」」
三人は一斉に走り出しゴールまで向かう。そしてシュートを打つか、と思われた時足に青白い光を纏って空中へ飛んだ。
そのシュートフォーメーションに円堂達は顔を共学に染める。
「ファイアトルネード！？」
「いや…豪炎寺のとは違う！」
「回転が逆だ！」
「これが、ファイアトルネードを超えるオレたちの必殺技！！―――�� バックトルネード �瓠�！」
円堂は顔を引きしめ、爆裂パンチを繰り出す。そして打たれたシュートを弾いた…と思えば、連続でバックトルネードが打たれた。
「はーい、ちょっとゴール奪ってみました、みたいな？」
「ちょっとまてよ！そんなの、止められるわけないだろ！一度に三本のシュートだなんて！」
円堂はそんなのサッカーじゃない、と憤慨する。それを聞いた三兄弟は1本なら止められるかと挑発的に笑った。
その時、河川敷に「やめろーーーー！」と聞き覚えのある声が通った。
声の主は風丸たちで、フィールドまで降りてきた風丸は「喧嘩はマズイぞ円堂！」と呼びかけた。
だがそれに対して円堂は「んえ？喧嘩あ？」と間抜けな声を返した。
―――どうやら、偶然先程のやり取りをみた宍戸の勘違いだったようだ。
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2024年1月3日 22時
