◇ 天才プレイヤー ページ31
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今日も今日とて練習に励む雷門。
それを笑みを浮かべて見ていた春奈だったが、ふとフィールドの外から練習の様子を眺めている少年に気がついた。
「入部希望者かな…？」
フィールドではAと円堂が対峙している所で、A
が右足を振り上げシュートモーションにはいった。
「 ――――�� フォルテシモ �瓠�！ 」
(！……)
音符が浮かび上がり、7色の虹を纏いながらゴールへ向かって行くシュート、
対抗されたように円堂が出した熱血パンチに、さらに顔を輝かした。
結局、シュートは簡単に熱血パンチを破り、円堂は悔しげな声を上げる。
「クッソォ、また決められちまった……けどやっぱAのシュートは手がジンジンするぜっ！！」
「当たり前。簡単に止められちゃ、私の名前が立たないからね〜」
その後、円堂と染岡がPK対決をして、弾かれたボールがフィールドの外に転がっていき偶然少年の前で止まる。
「おーーい、ボールーー！！」
円堂が手を振りながら声をかけると、その少年は軽快な笑みを浮かべながらフィールドにドリブルをしながら入ってきた。
咄嗟に半田や栗松が止めようとするも、あっさりと交わされてしまう。
そしてゴール前で円堂と対峙した。
「すっげぇ…、！よし来い！」
そして少年は、逆立ちの体制になりそのまま回転しながら竜巻を起こした。
「�� スピニング、シュート �瓠�！！」
「 ――― �� ゴットハンド �瓮叩�」
シュートの威力に徐々に圧されていったものの、ボールは無事に手に納まった。
その威力を表すかのように、円堂の手とボールからシュウウゥ…と音を立てて煙が出ている。
「キミの勝ちだ！」
「ペナルティエリアからシュートしてたら、そっちの勝ちだった！」
「素晴らしい技だね！あぁ、アメリカの仲間にも見せてやりたいな〜！」
「アメリカでサッカーやってるのか！？」
「うん！この間、ジュニアチームの代表候補に選ばれたんだ。」
「聞いたことがある。将来アメリカ代表入りが確実だろうと評価されている天才日本人プレイヤーがいると……」
鬼道の言葉に、皆は目の前の少年がそうなのかと目を輝かせる。そして少年を囲み、賑やかに話し出した。
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2024年1月3日 22時
