◇ 千羽山戦 07 ページ28
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「オレ達の必殺技は、炎の風見鶏でも、イナズマ一号でも無い！！！
オレ達の本当の必殺技は、『最後まで諦めない気持ち』」なんだ！！」
「諦めない、気持ち……」
「帝国と戦った時からずっとそうだった！！尾刈斗中の時も、野生中の時も、御影専農の時も、秋葉名戸の時も、戦国伊賀島の時だって！！
諦めてなかったからここまでこられたんだろ！！？
オレは諦めない……ッ！諦めたらそこで終わりなんだ…！そんなの、オレ達のサッカーじゃない！！
オレ達のサッカーは、『絶対に最後まで諦めないこと』だろ！？
だったらやろうぜ、最後まで！オレ達のサッカーを！！！」
「俺達のサッカー……」
「円堂！！」
「キャプテン！」
「キャプテン！」
「円堂！」
「キャプテン！」
「円堂！」
「円堂ッ！！」
皆の顔に輝きが戻っていき、次々と円堂を呼んでいく。
先程の諦めの空気はちっともなくなり、鬼道は驚愕していた。
Aは円堂を見て、笑みを浮かべていた。
「(これだったのか……、円堂と一緒に戦うということは…、雷門の本当の強さとは…そして、奴が円堂のサッカーに惹かれたというのは……)よし、残り五分！！」
「(導くつもりが、逆に導かれるなんて……私もまだまだなのかね。)最後まで全力で行くよッ！！」
「「「おーーーーう！！！！」」」
試合再開し、半田のコーナーキックで染岡がゴールへボールをシュートするも弾かれ、円堂がヘディングでマックスへ。そしてシュートするもまた弾かれた。
弾かれたボールを半田が受け取った。
「俺達のサッカー…、俺達のサッカー！！！」
そして半田から鬼道へとボールが渡る。だがその瞬間、鬼道はかごめかごめに囲まれてしまった。
その時、Aが声を上げた。
「鬼道ッ、私に！！！」
「！」
鬼道は後方へいたAにパスをする。
そして、Aはニヤリと笑みを浮かべた。
「花形は譲ってあげる。―――― 円堂、鬼道、豪炎寺！！！」
「「「！！！！」」」
「そのまま決めろーーーーッ！！」
Aは三人を導くように神のタクトを出した後、ボールを蹴り上げる。
そのボールには稲光と鬼道がいるからだろうか、紫のイナズマも走っていた。
そのボールに光の線に沿って走り込んでいた円堂、豪炎寺が挟むように飛び、鬼道が真正面へと飛ぶ。
そしてそのまま三人で蹴りを入れた。
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2024年1月3日 22時
