◇ 千羽山戦 03 ページ24
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試合再開し、千羽山がいきなり仕掛けて来てボールを奪われてしまう。
だが、そこへ栗松がボールを奪った。その栗松に鬼道の指示が飛ぶ。
「栗松、土門へパスだ！三歩先！！」
「さ、三歩先でやんスか…？」
栗松は戸惑いながらも三歩先へと進み土門へパスを出す。
そのパスは今までとは違い、きちんと土門の足元へと通った。
土門はマックスにパスを出そうとするがAが静止し、鬼道が声を掛ける。
「待って土門！」
「(1、2…)行けッ！」
「は、はいっ！！」
帝国にいた時の名残だろうか、土門は返事をしてマックスにパスを出す。
そのパスもきちんと通り、マックスにAが声を投げた。
「マックス、そのまま持ち込んで！！」
「染岡にパスだ！！」
鬼道の指示が入り、マックスは染岡へとパスを出す。
そして染岡はドラゴンクラッシュを放つも、相手チームの必殺技にて止められてしまった。
だが、円堂は笑顔で鬼道とAの元へ駆け寄ってくる。
「すっげーぜ鬼道、A！！やっぱりお前らは天才ゲームメーカーだぜ！」
「ふ、今のがゲームメイクと言えるならな……」
「！どういう事だ？」
「お前達は自分の力に気付いていないんだ。走力にキック力、どれをとってもお前達の実力は格段にアップした。」
「だけど、それには当然個人差がある。そりゃ今までの感覚でやってたらズレが出る。」
鬼道、Aの説明に「それで今までパスが通らなかったでやんスね！」と栗松も納得の声を上げる。そして鬼道は「俺達はそのズレを修正しただけだ。」と言い放った。
「だけって…だったらもっとすげーぜ二人とも！！ちょっと一緒にやっただけでそんなこと出来るなんて…Aだって、気付いてたってことだよな！？
やっぱお前らは、大大大大大天才だ！！
鬼道とAが組めば戦術では怖いものなしだな！！」
Aは一瞬、ピクリとある言葉に反応を見せるが幸い気付いた者は誰もいなかった。
そして、試合再開。
風丸がボールを保持しながら攻め上がり、その前から相手チームの選手が迫ってくる。
そこへ、鬼道が指示を飛ばした。
「松野へパスだ！2テップ遅らせろ！」
〈また繋がった！雷門調子が出てきたぞ！〉
「ナイスパス、風丸！」
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2024年1月3日 22時
