音の波紋を、雷へ第四章【イナズマイレブン】 (ページ23)

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◇ 千羽山戦 02 ページ23

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話が終わった時、Aは鬼道の方へ顔を向ける。
その顔には楽しげな笑みが浮かんでいた。

『まさか、私とキミが共闘するなんてねぇ。』

『俺も、お前がここに入ってきた時は驚いたさ。』

先程、雷雷軒に呼び出された神童は扉を開けると鬼道がそこにいたのだ。
二人とも静かに驚いたのは真新しい記憶である。

Aは、鬼道へと手を差し出す。

『私の事は名前で呼んでね、鬼道。…よろしく、そしてようこそ、雷門へ。天才ゲームメーカーさん？』

『ああ、よろしく頼む。こころ…基、神の指揮者。』

二人の司令塔が、手を組んだのだ。

◇◆◇◆◇◆◇

その後も、雷門はパスが全く繋がらない。
千羽山の選手にボールが渡り、『ラン・ボール・ラン』にて雷門陣営へ攻めあがられる。

壁山が『ザ・ウォール』で防いで弾かれたボールが栗松の元へ向かうも、勢いが強すぎて飛び越えてしまった。

そして、雷門が攻めあぐねている間に『シャインドライブ』という技で点を決められてしまう。

「ドンマイ、ドンマイ！勝負はまだまだこれからだ！」

そう円堂が声を掛ける傍ら、鬼道とAは顔を見合わせ互いに頷く。
そして、栗松とマックスに声を掛ける。

「栗松！お前はいつもより二歩後ろを守れ。」

「えっ？」

「マックス！豪炎寺にパスを出す時は三歩、染岡には二歩半。いつもより前に出してね。」

「えぇ？」

「…よし、これでズレは修正出来るね。」

「ああ。」

そして、試合再開の時。
円堂はいつも通り皆に声を投げかける。

「皆！！気合い入れてけーー！繋いでいくぞ！！！

…ん？栗松っ、下がりすぎだ！！もっと上がれ！！」

「でやんスが、鬼道さんが！！」

「！鬼道が…？」

「松野さんには、神童さんがいつもより前にパスを出せって！！」

(！そういう事か…！見せてもらうぜ！天才ゲームメーカー達の作戦を！！)

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皆様へのお知らせ。
一章、二章、三勝の最終話は予告を書いておりましたが、内容を変更しております。
是非ご覧くださいませ。

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