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◇◆◇◆◇◆◇
「監督、いい加減にして下さい！」
「いや、まだだ…もう一人来る。」
試合当日。
とは言えどもまだ試合は始まっていなかった。
響木がもう一人来ると頑なで、雷門イレブンはフィールドに入れていなかったのだ。
そして、審判が大会規定により後三分以内にフィールドに入らないと試合放棄と見なされると言い、皆は一気に焦る。
「監督、どうしたんです！？」
「誰を待ってるんです？」
「全国大会で、試合放棄でやんスかぁ〜？；」
「そんなぁ〜…」
皆は各々焦りの声を放つ中、秋が焦った様に円堂とAに声をかける。
「円堂くん！キャプテンでしょ？監督に何か言ってよ！Aちゃんも！」
「よくわかんないけど、監督がまだだって言ってるんだから、まだなんじゃないか？」
「そうそう、監督だってなんにも考えてないわけじゃないんだからさぁ〜。」
そうこう会話をしている内に、審判からあと一分と告げられる。その短い時間に、雷門イレブンは監督に次々言葉を投げた。
「試合放棄なんて勘弁してください！」
「来る来るって誰が来るんですか！」
「もう誰も来ませんよ！」
「全員揃ってるんですよ！？」
「なんで試合を始めないんですか、監督！」
もう終わりか、そう思われた時。
「 ―――――― 来たな。 」
響木の声と共に、皆が登場入口へ目を向けると。
そこには帝国にいた時に羽織っていた赤とは対になる青いマントを羽織り、雷門ユニフォームを身にまとった鬼道有人が立っていた。
「「「「ウソォーーーー！？」」」」
「鬼道…」
「鬼道！？間違いありません、帝国学園の鬼道です！」
帝国の鬼道が雷門のユニフォームを纏っている。
その事に観客から批判が上がるが、どうやら実況によるとセーフらしい。
Aははぁ、と溜息をつく。
だがその口元には笑みが浮かんでいた。
「はぁ…遅すぎてヒヤヒヤした〜。なぁんでうちのチームは遅刻する人が多いんですかねぇ、ねえ、ストライカー様？」
「ふっ、さぁな。」
.
◇ 背中を任せる ページ21
.
「一つだけ提案がある。…お前は円堂を、正面からしか見た事がないだろう。アイツに、背中を任せる気は無いか？
その時は…指揮者が一緒に走ってくれる。」
「…！」
「監督、いい加減にして下さい！」
「いや、まだだ…もう一人来る。」
試合当日。
とは言えどもまだ試合は始まっていなかった。
響木がもう一人来ると頑なで、雷門イレブンはフィールドに入れていなかったのだ。
そして、審判が大会規定により後三分以内にフィールドに入らないと試合放棄と見なされると言い、皆は一気に焦る。
「監督、どうしたんです！？」
「誰を待ってるんです？」
「全国大会で、試合放棄でやんスかぁ〜？；」
「そんなぁ〜…」
皆は各々焦りの声を放つ中、秋が焦った様に円堂とAに声をかける。
「円堂くん！キャプテンでしょ？監督に何か言ってよ！Aちゃんも！」
「よくわかんないけど、監督がまだだって言ってるんだから、まだなんじゃないか？」
「そうそう、監督だってなんにも考えてないわけじゃないんだからさぁ〜。」
そうこう会話をしている内に、審判からあと一分と告げられる。その短い時間に、雷門イレブンは監督に次々言葉を投げた。
「試合放棄なんて勘弁してください！」
「来る来るって誰が来るんですか！」
「もう誰も来ませんよ！」
「全員揃ってるんですよ！？」
「なんで試合を始めないんですか、監督！」
もう終わりか、そう思われた時。
「 ―――――― 来たな。 」
響木の声と共に、皆が登場入口へ目を向けると。
そこには帝国にいた時に羽織っていた赤とは対になる青いマントを羽織り、雷門ユニフォームを身にまとった鬼道有人が立っていた。
「「「「ウソォーーーー！？」」」」
「鬼道…」
「鬼道！？間違いありません、帝国学園の鬼道です！」
帝国の鬼道が雷門のユニフォームを纏っている。
その事に観客から批判が上がるが、どうやら実況によるとセーフらしい。
Aははぁ、と溜息をつく。
だがその口元には笑みが浮かんでいた。
「はぁ…遅すぎてヒヤヒヤした〜。なぁんでうちのチームは遅刻する人が多いんですかねぇ、ねえ、ストライカー様？」
「ふっ、さぁな。」
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2024年1月3日 22時
