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「 ――― 鬼道！！」
円堂は一人、帝国学園へと来ていた。
そして足の進むまま帝国のグラウンドへ着くと、そこには中心に私服姿の鬼道が1人立っている。
…いつもの、帝国学園サッカー部キャプテンとしての姿と見違えるように弱々しい姿だった。
「…よぉ、円堂。笑いに来たのか。」
覇気のない、弱々しい声に円堂は瞳を揺らすが顔を引き締めて「んな訳ねーだろ！」と返す。
そして、顔を背けた鬼道に向けてボールを蹴った。
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◇ 信じたくない ページ13
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「そんな訳ない！帝国だぞっ！！彼奴らの強さは、戦った俺達がよく知ってる…！アイツら本気で強いんだッ！！鬼道がいるんだぞ！！」
円堂達が1番初めに試合をしたのが帝国学園で、手も足も出ないでボコボコにされた為尚更信じられない。
春奈は少し俯きながら話し出した。
「お兄ちゃん、出なかったんです…
お兄ちゃん、
そしたら、相手が圧倒的で…傷を押したお兄ちゃんが出ようとした、時には…」
そうして、弱々しく途切れていく言葉。
そこから先は意図も容易く想像出来てしまった。円堂は衝撃に目を揺らし、弱々しく呟く。
「あの、鬼道が…ッ、そんなこと、絶対ありえねぇ！！！」
「気持ちは分かるけど、落ち着きなよ円堂。」
「そうッスキャプテン！落ち着いて欲しいッス！」
「落ち着いていられるか！鬼道達が完敗なんて…ありえねぇ！！！」
そして、円堂はイナビカリ修練場を飛び出して言ってしまった。染岡と壁山が呼びかけたがその効果はなかった。
「…今は取り敢えず、好きにさせよう。ライバルとも言える帝国が負けたんだ、円堂の気持ちもわかる…一番悔しいのは、アイツだろうしね。」
「神童さん…」
「 ――― 鬼道！！」
円堂は一人、帝国学園へと来ていた。
そして足の進むまま帝国のグラウンドへ着くと、そこには中心に私服姿の鬼道が1人立っている。
…いつもの、帝国学園サッカー部キャプテンとしての姿と見違えるように弱々しい姿だった。
「…よぉ、円堂。笑いに来たのか。」
覇気のない、弱々しい声に円堂は瞳を揺らすが顔を引き締めて「んな訳ねーだろ！」と返す。
そして、顔を背けた鬼道に向けてボールを蹴った。
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2024年1月3日 22時
