◇ 土門の気持ち ページ9
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今日も今日とて、練習に励む雷門イレブン。
風丸がボールを保持し、物凄いスピードで上がって行く。
だがその前に、土門がスライディングでボールを奪った。
「いいぞ土門！！！」
「やりますね土門さん……！」
「ええ！」
「へへ……、！」
＊＊＊＊
翌日、Aは登校してすぐ教室に向かわず、サッカー部の部室に向かっていた。
(携帯忘れちゃってたな……)
部室の近くに来ると、窓から人影があるのを見る。
それを確認したAは咄嗟に隠れてしまった。
土門が弄っているのはAやマネージャー達が纏めたイナビカリ修練場での特訓に関する個人能力のデータがあるファイルだ。
取ろうとしているのか、と思いその様子を見るが何か躊躇った様に紙をしまいファイルをしまったのを見て思わず目を見開いた。
(土門……)
＊＊＊＊
「ファイト！！」
「「「ファイト！！」」」
「ファイト！！」
「「「ファイト！！」」」
雷門イレブンがグラウンドを走る姿をマネージャー達は見詰める。
けれど土門は途中で思い詰めたような顔をしてそれから外れてしまった。
──────グラウンドの裏にある倉庫の様な場所で、土門は帝国学園のキャプテン鬼道と話していた。
「イナビカリ修練場のデータは？」
「…まだ手に入ってません」
土門の言葉に、鬼道は顔を顰めながら「ならなぜ呼び出した」と問い掛ける。対して土門も、顔を顰めながら鬼道に言葉を返した。
「鬼道さん、本気なんですか？いくら何でもやりすぎですよ、移動用のバスに細工するなんて…！」
「何だって…！」
驚愕を露わにする鬼道に、土門も「やっぱり、鬼道さんも知らなかったんですね！？」と良い帝国のやり方に疑問を零した。
「これが帝国のやり方なんですか！？総帥は一体何を考えているんです！
なんか俺、もう総帥のやり方に着いて行けなくなりました…あの人は強引すぎる！そんなにしてまで勝ちたいんですか！！」
「それ以上言うな。俺達に総帥の批判は許されない。」
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酢味噌 - とっても面白いです！！更新頑張ってください！ (12月28日 23時) (
レス) @page36 id: 508422f3b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2023年12月21日 3時
