音の波紋を、雷へ。第三章【イナズマイレブン】 (ページ6)

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◇ 秋葉名戸戦 03 ページ6

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「こんな目眩しで俺のシュートが止められると思ったか！喰らえ！！────〝ドラゴンクラッシュ〟！！」

染岡のシュートが砂埃を突っ切りまっすぐと向かっていく。
が、砂埃が収まる頃に見えたのはキーパーがゴールの隣に倒れており、ボールはゴールに入っていなかった。

「確かにゴールの真ん中を狙ったのに…！」

「どうなっているんだ……？」

(…いや、染岡のシュートはちゃんとまっすぐ突っ切ってた。なのになんで、キーパーあんな位置に倒れてる訳？…弾いたのか？)

それから雷門イレブンがどれだけシュートを打とうがゴール砂埃に遮られゴールには入らない。

後半の時間も少なく、一点先制された状況に雷門イレブンは危機を感じる。
豪炎寺とAは自身の怪我した足を見て悔しげに眉を寄せていた。

そして、染岡がまたも攻め上がり五里霧中が起こる。

「無理やりにでもこじ開けてやる！ドラゴン────」

「シュートを打ってはいけません！！！」

突如掛けられた声は、目金だった。
その目金の姿を探していると、砂埃が晴れゴールが見える。

「見破ってしまいましたよ…シュートが決まらなかった訳は……！！」

なんと秋葉名戸の選手が三人ほどでゴールをずらしており、目金は一人の選手の服を引っ張り止めていた。
これには円堂、豪炎寺、Aも声を上げる。

「ゴールをズラしてる……！？」

「シュートが入らなかった訳はこれか！」

「そんな物理的な方法あり〜？；」

どうやらアニメの物を参考にした必殺技らしい。
目金は秋葉名戸の選手にこれが君達の勝ち方か、と問う。

「僕達は、絶対に優勝しなければならないんでね！」

「だからって、こんな卑怯なことを……！」

「勝てばいいのだよ！勝てば！」

「……！」

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