音の波紋を、雷へ。第三章【イナズマイレブン】 (ページ44)

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◇ 実行委員長ページ44

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ある日、雷門中のグラウンドの下でAと風丸が放つ炎の風見鶏がゴールへ決まる。
それを見ていた円堂が拳を握りながら笑みを浮かべ、響木が声を投げ掛けた。

「よーし、決まったぜ！」

「もう一本だ！」

染岡からパスを受けた風丸が走り、それに対面するようにAも走る。
二人はアイコンタクトを取って頷いた。

「「 ──── 〝炎の、風見鶏〟！！」」

そのシュートは威力そのままにゴールへと入っていく、その様子に円堂も笑い、染岡も豪炎寺も負けられないと笑っていた。

「すっげえ、息ピッタリだ！」

「こりゃドラゴントルネードも負けてらんないぜ！」

またしても炎の風見鶏が決まり、円堂が校舎の方から見ていた影野にどうだと叫ぶ。
それに影野は親指を立てて返した。

「お前のおかげだよ！影野！」

風丸の声に、Aも同意だと言うふうに笑いながら頷く、それを確認したのか影野は両手を上げ手を振っていた。

「うおぉ〜！なんか俺、燃えてきたっす！」

「俺もあんなすっげー技、出来るようになりたいでやんす！」

壁山と栗松が興奮冷めやらぬ様に話していると、グラウンド近くに夏未の家の車が止まる。
その車からは雷門中の理事長、雷門総一郎が出てグラウンドに来た。

「なんで理事長が？」

「さあ……」

「わかった！理事長も元イナズマイレブンなんだな！」

「なんでそうなるのよ；父はね、中学サッカー協会会長、それにフットボールフロンティア大会実行委員長でもあるのよ。」

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