音の波紋を、雷へ。第三章【イナズマイレブン】 (ページ43)

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◇ 完成ページ43

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二人のタイミングがズレてしまい、地面に倒れると円堂から声がかかる。

「焦るな！俺達にも必ず出来る！」

ベンチにいる者も真剣な顔で見守っている中、響木は浮島にボールを投げながら声を掛けた。

「浮島！もう一度見せてやるか！」

「ああ！しっかりとな！」

響木からボールを受け取った浮島。
そしてボールを中心として浮島、備流田が走り、蹴りを入れる。

「「 ──── 〝炎の風見鶏〟！！」」

「〝ゴットハンド〟！！」

円堂が技で受け止めようとするも、その威力に黄金の手が砕け散ってしまう。
すると、いつの間にかゴールの隣へと来ていた影野が炎の風見鶏に挑戦している二人に声を掛けた。

「この技の鍵は、二人の距離だよ！

二人がボールを中心に、同じ距離、同じスピードで合わせないとダメなんだ。」

「成程……」

「そういう事ね……」

「よく気がついたな！」

「フィールドをよく見てないと分からないことだね。ありがと、影野！」

「うん！」

影野から説明を受けた二人は納得した顔をし、円堂は影野に笑顔を向けた。

そして、試合再開。

「A、風丸、いけぇーーーー！！」

「「おうっ！」」

マックスからAにパスが渡る。

「行くよ！」

「来い！」

「 ──── 今だ……！」

影野の声を始めとするように、Aと風丸はボールを中心に同じ距離、同じスピードで走る。

そしてボールを空中へ蹴り、二人は飛び上がる。
またボールに足を振り上げると、そのボールには炎が宿っていた。

「「〝炎の風見鶏〟！！」」

「 ──── 見事だ……！」

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「やったな！A、風丸！」

「ああ！」

「うん、また強力な必殺技が出来たね。」

そして、円堂はいつもの笑顔で拳を握る。

「さあ、次はいよいよ、全国大会だぞ！！」

「「「おーーーう！！！」」」

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