音の波紋を、雷へ。第三章【イナズマイレブン】 (ページ42)

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◇ 炎の風見鶏ページ42

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秋が相変わらずの理解不能な言葉に苦笑していると、風丸が頼もしげに笑いながら声を上げた。

「スピードとジャンプか……陸上部の出番だな！」

「うん！これは風丸が適任だ！もう一人は…Aだな！」

「え、私……？豪炎寺の方が適任だと思うけど……シュートの威力とか考えて…」

突然名前を挙げられたAは豪炎寺を指しながらそういうが、円堂と豪炎寺の二人は笑顔で返した。

「Aはアクロバティックな動きが凄いし、ジャンプもすっげぇ高いからさ！
それにシュートの威力だって豪炎寺や染岡と同じくらいだろ？」

「俺も円堂に同意だ。現にイナズマ落としではシュート威力は同じくらいでも俺よりも高さで勝ってるだろう。お前の方が適任だと思うが…」

二人に言われたあと、皆を見渡すと何処か期待を持った目で見つめられAは「う……」と口篭る。
そして手をやれやれと広げながらため息を吐いた。

「あー、わかった！やるよ。キャプテン……」

「本当か！ありがとな！」

そして早速必殺技を試そうと、皆フィールドに戻る。
その時、Aは風丸に声を掛けられた。

「頑張ろうな、A！」

「風丸と連携必殺技とか楽しみだし、足に自身がある風丸だからこそ心強いね。

絶対完成させよ！」

「おう！」

円堂はゴールに立ち、拳を握って二人に声を掛ける。

「頼んだぜ！風丸、A！！」

「「おうっ！！！」」

だが、そう簡単に上手くは行かない。
OB達がやっていたようにやってみるも、タイミングが合わなかったりと空振ってしまう。

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