音の波紋を、雷へ。第三章【イナズマイレブン】 (ページ39)

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◇ 伝説とはページ39

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晴れた日の休日。
いつもの河川敷にて。

「あの人たちが伝説のイナズマイレブン、か…」

「夢みたいだ、イナズマイレブンとサッカーが出来るなんて……！」

「四十年ぶりの伝説復活か！」

そう言うA達の目線の先にいるのはあの伝説のイナズマイレブン。
どうやらあの日の打ち上げが終わった後、元イナズマイレブンの選手が来てなんやかんや試合をする事になったらしい。

そのイナズマイレブンの中には雷門中の生活指導の先生や雷門町の店の店主など、意外な人物もいる。

Aが一番驚いたのは、夏未の使用人の場寅がイナズマイレブンの一人だった事だ。

「いいか！今日は胸を借りるつもりで思いっきりぶつかっていこう！」

「「「おうっ！！！」」」

ピ＿＿＿＿＿＿ッ！

OBからのキックオフ。
パスされた備流田は雷門イレブンに叫び、足を振り上げる。

「小僧共よく見ておけ！これがイナズマイレブンのサッカーだ！！！」

「えっ、キックオフシュート！？」

だがその足は見事に空振り。
これには一同ぽかんと口を開け驚愕する。

当の本人はまいったな、と笑いながら頭に手を当てていた。

その隙に半田がボールを奪い、前線へ上がる豪炎寺へパスするそして豪炎寺がシュートを打ち響木が止めようとするが……

「はっ！…ああ〜；」

場寅が割り込みヘディングでクリアしようとするも、それは叶わずゴールに入ってしまった。
これには夏未も額に手を当てる。

その後も特に大きな技などが出ることは無く、雷門イレブンにボールを奪われ、シュートを止められ続けるOB達。
当時のイナズマイレブンを知っていた鬼瓦は思考する。

(信じられねぇ……いくら四十年ぶりだからってあのイナズマイレブンの強さの片鱗もありゃしねぇ……)

シュートを打ち、それを止められても仕方がないと笑う始末。
その伝説という欠けらも無い姿に風丸とAは円堂の元へ。

「円堂、全然凄くないぞこの人達……」

「技とかも一切出てないし…、何しろ本気でやってる感じしないし。」

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