音の波紋を、雷へ。第三章【イナズマイレブン】 (ページ34)

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◇ 帝国学園戦 08 ページ34

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「行くぞぉおおお！！A！！！」

「了解キャプテン！！」

「…！不味いっ、抑えろーーーー！！！」

Aは円堂からのパスを胸で受け取り、鬼道の呼び掛けよりも早く、その手から淡い光を織り成した。

「風丸！」

「おうっ！」
(円堂が守り抜いたこのボールは…！)

「少林寺！！」

「はい！！」
(絶対に…！！)

「半田！！」

「おう！！！」
(ゴール前まで、繋いでみせる！！)

それぞれが技を放ちながらパスを繋ぐ。
そして、最後はAの足元までにたどり着いたパス。
Aは後ろに振り向き、壁山に叫んだ。

「壁山、行くよ！！今度は私と決める番！！」

「…！はいっす！！」

「パワーシールドを超える必殺技…〝フルパワーシールド〟！！」

Aと壁山は飛び、壁山は背中を反らせる。
それをAが踏み台にしようとすると、その瞬間壁山の背後から円堂が飛び上がった。

それに目を見開いたAだが、次いでニヤリと笑う。

〈なんと円堂だああああ！！壁山の背後から円堂が上がったあああ！！これはイナズマ一号か！？〉

「「 ──── だああぁああああ！！」」

二人が同時にオーバーヘッドで蹴りこんだシュートは、黄色と青の稲光を纏いながらゴールへ向かう。

「いっけええええ！！！」

円堂の声に押されるかのようにフルパワーシールドにヒビが入り、やがて打ち破った。
その様子を見ながら、目金は呆然と呟く。

「イナズマ…一号落とし……」

そして、円堂は決まったシュートを呆然と見つめ、そして拳を握り笑みを浮かべた。

「やった…、やった、やったあああああ！！」

〈決まったああああ！！なんと！キーパー円堂までシュートに加わる全員サッカーで、一点をもぎ取ったああああ！！〉

ピッピッピ＿＿＿＿！！

〈ここで試合終了！！雷門中勝利！！四十年間無敗の帝国学園、ついに敗れるーーー！！！〉

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