音の波紋を、雷へ。第三章【イナズマイレブン】 (ページ27)

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◇ 帝国学園戦 01 ページ27

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〈グラウンドの修復も完了！！今度こそ、正真正銘フットボールフロンティア地区大会決勝の開催です！〉

「見せるぞ！！生まれ変わった帝国のサッカー！！」

「「「オウッ！！」」」

「俺達の熱い雷門魂、全力でぶつけるんだ！！！」

「「「おうっ！！」」」

ピピ＿＿＿＿ッ！！！

帝国陣営へ豪炎寺が攻め上がる。
その豪炎寺の脳裏には、眠っている妹があった。

(夕香…、俺はお前に誓った！お前が目覚めるまで、勝ち続ける！！！ )

「〝ドラゴン … 」

「 ──── トルネード〟！！！」

「〝パワーシールド〟！」

豪炎寺と染岡の必殺シュートが帝国ゴールへと向かっていくが、帝国のゴールキーパー、源田が地面に拳を入れそれで出来た壁によって呆気なく防がれた。

実況の角間の言う通り、源田は全国最強と謳われる帝国のゴールを守ってきた、全国NO.1キーパーとも言われている男。
崩すのは容易ではない。

「パワーシールドにはどんなシュートも通用しない。」

ベンチでは目金が自身の眼鏡をカチャリと上げながら呟く。

「流石ですね…、あの源田から点を取るのはかなり難しいですよ。」

「私は彼より優秀なゴールキーパーを知ってるわ…」

夏未が指す人物は円堂の事だろう。
けれど隣に立っている秋は、不安げに円堂を見つめていた。

円堂は両頬を叩いて顔を引き締める。Aは、そんな円堂を静かに見つめていた。

鬼道が五条からパスを受け、少林寺を交わす。

(この試合、絶対に勝つ…、春奈と一緒に暮らすためにも、影山総帥では無く、俺を信じて着いてきてくれた仲間達の為にも…

そして、試合続行を認めてくれた、雷門への感謝の気持ちだ！)

「寺門！！！」

「〝百裂ショット〟！！」

鬼道のパスが寺門の元へ高く上がり、寺門はボールに幾多もの蹴りを入れ必殺シュートを放った。
豪炎寺は、今の円堂なら止められると笑っていた。

「〝熱血パンチ〟！！…っ！」

だがその予想に反し、円堂はボールを完璧に弾き返せず、運良くゴールポストに当たってゴールには入らなかった。

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