音の波紋を、雷へ。第三章【イナズマイレブン】 (ページ26)

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◇ サッカーをしに来たページ26

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そして、影山は鬼瓦に連行され去っていく。
…去っていく瞬間、ニヤリとした笑みを浮かべていた。

(！あの笑み…総帥は俺が罠に気付くかを試して…だが何故…)

「あんな人に従っていたなんて…」

鬼道がそう思考する中、源田は拳を握りながら呟く。
そして鬼道は響木と円堂に呼びかけた。
そして、頭を下げる。

「響木監督、円堂。本当にすみませんでした。総帥がこんな事をしたんです、試合をする資格はありません。…俺達の負けです。」

「えっ、何言い出すんだよ！」

「責任は取らなければいけない。」

「…円堂、判断はお前に任せる。提案を受け入れるのも試合をするのもお前次第だ。」

響木は円堂の肩に手を置く。円堂が響木を見つめると、その場に間延びした声が響く。

「ここに来て辞退するとか…それって都合良すぎるんじゃない？」

全員が声の発信源へ顔を向けると、Aが扉付近に寄りかかり笑みを浮かべていた。
円堂は驚いた顔を浮かべ、鬼道は思わず名を呟いた。

「神童…」

「こっちはこの日の為に特訓してきたのに、そっちが勝手に辞退するとか言語両断だね。私達は試合しに来たんだよ？ね〜、キャプテン？」

そう言いながらAは円堂の肩へ手を置く。
それを見た円堂はへへっと笑いながら鬼道達に返した。

「やるに決まってるだろ！俺達はサッカーしに来たんだ…！お前達帝国学園とな！」

「…感謝する。」

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