音の波紋を、雷へ。第三章【イナズマイレブン】 (ページ24)

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◇ 天井ページ24

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雷門イレブンと帝国イレブンが歓声に包まれるスタジアムの中整列する。
雷門イレブンが帝国の選手達と次々握手をする。

Aが豪炎寺の後、鬼道と握手をする時。

「 ──────── 天井に気をつけろ。」

ポツリと、耳元で零される。
その簡素な言葉は神童Aならこれでわかるだろうと信用していたのか否か。

目を見開いたAは、ちらりと天井を一瞥し次いで鬼道の手を少し強く握り返し何事も無かったかのように握手を終えた。

豪炎寺、染岡のFW陣やMFの皆に声を掛けているAを見て鬼道は確信する。

(伝わったか…)

そして、いつも通り角間の実況が響き渡る。

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〈フットボールフロンティア、地区大会決勝！雷門中対帝国学園の開始です！〉

ピィ＿＿＿＿ッ！！

試合が始まる、誰もがそう思った瞬間…天井から金属音がなり、巨大な鉄骨が降り注いだ。
…そう、雷門イレブンがちょうど立っているはず(・・)場所に。

巨大な鉄骨が音を立てながら倒れ、砂埃を起こす。
目の前で怒った悲劇に、帝国イレブンや観客は顔を驚愕に染めベンチにいるものは顔を青ざめさせていた。
そして、砂埃が晴れる。

〈ああーーっと！？どういう事だ！！突然雷門側のてんじから鉄骨が降り注いできた！！！大事故発生ーーー！！！〉

「まさか、ここまでやるとは…」

だが、皆の予想に反して雷門イレブンは傷一つ着いていなかった。
これには皆安堵するが、雷門イレブンは驚愕していた。

〈なんと！！雷門中イレブンは無事です！！誰一人怪我さえしていない模様です！！これは奇跡だーーー！！！〉

「はぁ…焦った…」

Aは試合が始まる前、皆に声掛けていた。

『皆、ホイッスルが鳴ったら前線に上がらないでセンターラインから下がって。』

『！？いきなり何言ってんだA！』

『どうしたんだ？試合が始まって攻め上がるどころか下がるなんて…』

『…もしかしたら、何かが起こるかもしれないんだ…お願い。』

『…わかった、下がろう。』

『豪炎寺…』

『Aが言う程だ。なにかあるんだろう。』

『…そうだな、わかった！』

『ありがとう…』

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