◇ それは、思い出したくないものだった。 ページ22
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「ああ、そうそう ───── 君の「――」は、
「━━━━━━━━ッッ…！！！？」
その言葉を掛けられた途端、目を驚愕に染めたAは影山の方を振り返る。
その姿は背しか見えなかったが、口角が不気味に上がっているのが伺えた。
「アンタ…、！！なんで
「フッ、神の指揮者の実力…楽しみにしているよ。」
そう言い残し、コツコツと足音を立てながら去っていく影山。
Aはその後ろ姿を睨み続け、キツく拳を握る。
だが今は試合だ。と自身を落ち着かせ、自分も足を進めた。
…脳裏に過ぎ去った光景を、振り払う様に。
「もう、天才のお前に…付いていけない…」
＊＊＊＊
帝国イレブン、雷門イレブンはフィールドにてウォーミングアップを始める。
円堂と染岡はPKをしていた。
「行くぞ、円堂！！」
染岡がノーマルシュートを放つが、円堂は反応すらせず何処かボーッとした様子のままゴールを許した。
そして円堂は、顔を洗ってくると言って去っていった。
その光景に、Aは目を細め秋に声を掛けた。
「秋、円堂んとこ行ったげて。」
「Aちゃん…でも、ここはAちゃんが行くべきじゃ…」
「確かに選手の私が声をかけた方がいい時もある。けど、マネージャーの言葉も選手にとって力になるんだよ。
ほら、行って。」
Aの言葉を聞いた秋は、少し迷った後頷いて円堂を追いかけて行った。
「A」
「豪炎寺…円堂の様子、なんかおかしいね。」
「それもそうだが…A、お前もだぞ。」
予想外の言葉にAは思わず「え、」と声を漏らす。豪炎寺の目を見ると、彼は真剣味を帯びた目でこちらを見つめていた。
「さっきから、少し上の空だ。お前らしくない」
お前らしくない、という言葉にAは目を伏せて考え込む。
影山の言葉に動揺させられ、無意識のうちに上の空だったのかと。
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酢味噌 - とっても面白いです！！更新頑張ってください！ (12月28日 23時) (
レス) @page36 id: 508422f3b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2023年12月21日 3時
