音の波紋を、雷へ。第三章【イナズマイレブン】 (ページ3)

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◇ てれてれページ3

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「あの…、これ着方合ってるの……？スカート短いしフリフリしてるから違和感……、」

Aはスカートが前が短く後ろが長い長袖のメイド服に着替え、いつもの三つ編みはそのまま肩に流していた。
ニーハイの白靴下を履いており、目に毒である。

「え、A……！？」

「かわいー……」

「あわわわ……」

風丸は顔を赤くし、マックスはポツリと呟き、一年生達は目を覆ってしまう。
元々顔は整っている方である。(なぜならあの人気キャラの姉なのだから)それも相まって余計似合っているのだ。

「「「うおぉおおおお！！！」」」

「目線こっちにーー！」

「三つ編みメイド萌えーーーー！！！」

パシャパシャと秋葉名戸の選手らが写真を撮っていく様子にあまりよく分からないAは首を傾げるが、自身がフリフリの服を着ている事を思い出し少し恥じた。

「うぐ……」

「 ──── うちの選手なんだ。そろそろ辞めてくれ。」

どうするべきかと唸っていると目の前に大きな背中が現れる。
その正体は豪炎寺で、彼が声を掛けると秋葉名戸の選手達は残念そうに戻って行った。

「ありがとー豪炎寺〜」

「……似合ってる。可愛いよ」

「！！！？！？？」

こちらに振り向き微笑みを浮かべて言うものだから、不意打ちを喰らったAは固まってしまった。
その間に豪炎寺は去っていったが。

「Aちゃん、すっごく可愛いわ！」

「Aセンパイ可愛い〜！！！これは永久保存版ですね！！」

「ありがと〜でも三人の方がかわいいよ〜」

「ちょ、ちょっとA……」

思う存分三人まとめてぎゅーっと抱きしめる。
マネージャーとイチャイチャするAちゃんでした。

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──── 帝国学園。
鬼道有人は部室で着替えている時に己の携帯に通知が入っているのに気が付く。

ガタンッッ！！！

「！鬼道？どうかしたか？」

「いや、手が誤って物を落としただけだ。」

そうか、と言い着替えを終わらせ部室を去って行く佐久間。
それを見届けた鬼道は溜息を吐く。

(そういえば、次の雷門の相手は秋葉名戸学園だったな……土門、俺が憧れているのを知ってて…)

メールには、自身の憧れの対象である人物のメイド服姿の写真が貼ってあった。

(……似合っていたな。)

密かに「保存」という所を押した鬼道であった。

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