音の波紋を、雷へ。第三章【イナズマイレブン】 (ページ19)

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◇ 同じ司令塔としてページ19

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「いよいよ地区大会決勝だ！あの帝国と戦えるんだ…！みんな！見せてやろうぜ！」

「「「おう！！！」」」

現在電車に乗り今回の試合会場、帝国学園へ向かっている雷門イレブン。
円堂が席を立ち拳を握りながら声掛けると、部員は勢い良く返した。

円堂はこの前新たに監督として来てくれた響木に声を掛ける。

「雷雷軒のおじさ...じゃなくて、響木監督！」

「…俺からはたった一つ。全てを出し切るんだ。後悔しないために！」

「「「はいっ！！」」」

そして皆が各々会話する中、Aは頬杖を付いて窓の外を眺める。その表情が真剣な事に気付いた隣に座っている豪炎寺は、緩く口角を上げながら声をかけた。

「やけに真剣な表情をしているな。緊張してるのか？」

「んー…緊張っていうか、警戒っていうか。帝国には鬼道っていう司令塔がいるから、どんな風に試合をゲームメイクするのか考えてる。」

「…確かに帝国にも優秀なゲームメーカーはいるが、うちにも優秀な司令塔のお前がいるだろ。」

「…そうだね、どんな戦術でも突破してみせるよ。」

「心強いな」

そんな会話をしていると壁山が突然「な、なんすかあれ！」と声を上げる。染岡も「まるで要塞だ…」と呟いていた。
皆が見る場所には染岡の言う通り正に要塞の様な、軍隊の施設のような建物が立っている。

窓の外を見た目金が声を上げた。

「あれが帝国学園です。そして中央に大きく聳えたっているのが、決勝を戦うスタジアム！」

流石全国無敗の学校と言うべきだろうか、学校もスタジアムもそこにいるだけでプレッシャーが掛かりそうな雰囲気だ。
だが円堂は、帝国学園を見上げながら拳を上げた。

「こんな所でやれるんだ…燃えてきたぜーーー！」

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