音の波紋を、雷へ。第三章【イナズマイレブン】 (ページ18)

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◇ 3本勝負ページ18

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Aは放課後、いつも通りの道を歩く。
河川敷の橋を歩いている時ふと声が掛けられた。

「Aーーーー！！！」

「…？円堂？」

後ろを振り向くと、そこにはブンブンと両手を振る円堂。
そしてその少し後ろには雷雷軒の店主がいた。

―――河川敷のフィールドにて、円堂と響木が対面する。その少し離れた間には、Aが立っていた。その手にはホイッスルが握られている。

Aは先程円堂に、今からする三本勝負の審判を頼まれたのだ。

「おじさん！久しぶりにボール蹴るんじゃないの？」

「まぁ見てるといいさ。」

円堂が構えるのを見たAは、ホイッスルを鳴らす。軽やかにボールを操っていた響木は強烈な威力のシュートをゴールに放った。

円堂は横に飛び、弾き返す。
そして、2本目。少し下がった響木は、またも高威力なシュートを放った。

「だあああぁああ！」

「…！熱血パンチ…」

円堂は熱血パンチで弾き、それを見た響木は汗を浮かべながらもどこか嬉しそうに呟いた。

円堂は「どーだ！二本目だ！」と叫び、響木は調子に乗るな、と話す。一本でもシュートが入ったら監督の話は無しということらしい。

「鬼瓦のオヤジが言ったことが本当なら…見せてみろ！！」

「 ────── 〝ゴットハンド〟！！」

「！あれは…」

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────────ところ変わり、数日後。雷門サッカー部部室にて。

円堂と共に訪れた人物に豪炎寺とAは顔を見合せて笑い合う。

「新監督だ！」

「響木正剛だ、よろしく頼む。さぁ、決勝戦はもうすぐだ…お前ら全員鍛えてやる！！」

「「「「おーーーーう！！！」」」」

(大方この人も、サッカー馬鹿に当てられたんだろうな。)