◇ 偵察？否… ページ16
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壁山の言うことは最もだ。大会規約に沿わないとそもそも試合に出られない。このままだと不戦敗になってしまう。
壁山の不安が伝染するように、雷門イレブンにも不安げな顔が浮かぶ。
だが円堂は、いつもの笑みを浮かべながら言葉を投げ掛けた。
「諦めるなって！監督になってくれる人はきっといるから！！」
「ほんとっすかぁ〜？ほんとにいるんですかぁー…？絶対にそうだって、言い切れますかーーーー！！！」
「壁山！？；」
そう言い、円堂の服を掴む壁山。
円堂はそれから逃げ、巨体の壁山が引きづられるようになってしまう。
そのおかしな光景に雷門イレブンは笑みを浮かべる。
和やかな空気が流れている中、土門が辺りを見渡すような動作をする。
それに気づいたAが声をかけた。
「どうしたの？」
「いや…、！」
ハッとした顔をして上を向いた土門に、釣られるように皆上を見ると橋の上に帝国の鬼道が佇んでいた。
その様子に土門は「鬼道さん…」と呟き、半田は不信げに言葉を放つ。
「偵察に来たんだな。」
「いやいや、不戦敗寸前の僕たちを笑いに来たのかも知れませんよ。」
「どっちにしろやな感じだぜ。」
目金、染岡が同じように不信げに呟く。
円堂は土手を駆け上がり、鬼道と対面し話をしていた。
鬼道は言う、円堂達が羨ましいと。
自分達帝国が全国頂点に立ち続けていられるのは影山零治という男のおかげ。
自分達の実力では無い、と。
常に頂点に立つために努力してきた、でもそれは偽物だったのだと。
「んな事ないって！」
「お前になにがわかる！」
「わかるよ！俺、お前からいっぱいシュート食らってるんだぞ！帝国の強さは、俺の体が知ってるぜ！」
その真っ直ぐな言葉に、鬼道は笑みを浮かべ言葉を返す。
「お前達との試合、楽しめそうだな。」
「ああ、俺たちは前とは違うってとこ見せてやる！」
「だが決勝に出られるのか？」という鬼道の問いに、円堂は「新監督ならなんとかなるさ！」と笑顔で答える。
「なんなら一緒に練習やんない？」
「…！俺は敵だぞ？」
「そんなの関係ないよ、今日は仲間ってことでいいんじゃないの？」
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酢味噌 - とっても面白いです！！更新頑張ってください！ (12月28日 23時) (
レス) @page36 id: 508422f3b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2023年12月21日 3時
