音の波紋を、雷へ。第三章【イナズマイレブン】 (ページ14)

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◇ 監督探しページ14

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「こーなったら！みんなで監督を探すんだ！！こんな事でフットボールフロンティアを諦められるか！皆、やろうぜ！！」

「だれか、運動部の顧問に頼めないかな〜」

「あ、それいい考えっすよ！」

円堂の声を受け、半田が雷門イレブンを見渡しながら提案し、壁山が賛同の声を上げる。
染岡が両手を頭に当てながら嫌味の様に言い放つ。

「雷門夏未が頼めば、誰かやってくれるんじゃないか？そもそもアンタが冬海を追い出さなきゃこんな事にはならなかったんだ！責任取ってもらおうじゃないか？」

そう言った染岡に「おぉー」と言う歓声と共に拍手が上がる。大して夏未は、優雅に笑いながら言い返した。

「冬海先生を顧問にしたままでみんな試合なんか出来て？」

確かに、あんな外道な男が顧問のままとか死んでも嫌だな
と、密かにAは心の中で独りごちる。
夏未の言葉に目金が眼鏡を押し上げながら笑った。

「とはいえ、いささか短絡的でしたねぇ。せめて、代わりの監督を立ててから追放してもよかったんじゃないでしょうか？」

夏未と目金の間に火花が散る。
この前の秋葉名戸戦からだが、目金が色んな意味で強くなった気がする。
すると、円堂が叫んだ。

「ワーワー言っても時間の無駄だ！みんな！手分けして新監督を探すんだ。」

「誰でも良いって訳じゃないぞ。帝国と戦える人間じゃないと…」

「そうだな、慎重になるべきだ。」

風丸の冷静な言葉に円堂は部室から進めていた足を戻す。
土門も帝国の強さを人一倍知っているからか、真剣な表情で呟いた。
影野が不穏な空気を纏いながら話し出す。

「フフフフ…、どんなに存在感がなくても、先生がいることによって俺たちは試合に出られていたんだ…見事に存在理由があったのか…」

「「「……；」」」

そこへ、豪炎寺とAの声が投げられる。

「円堂」

「ん？」

「雷雷軒のオヤジは、お前のおじいさんを知っていた。」

「って言う事は〜、サッカーの事よく知ってるんじゃない？」

「！そっか…！」

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