音の波紋を、雷へ。第三章【イナズマイレブン】 (ページ1)

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◇ イナズマ一号とフォルテファイアページ1

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雷門イレブンは校門にて病院に行く為にタクシーに乗るAと豪炎寺を見送る。
二人は振り向いて、申し訳なさそうに謝っていた。

「すまん、」

「ごめんね。一緒に戦いたいのは山々なんだけど……」

「気にすんなって！準決勝は俺達に任せとけ！」

「…うん、染岡、頼んだよ。」

「おうっ！任せとけ。」

円堂と染岡の言葉に顔を見合せた二人は、笑いながら頷きを返した。
二人が乗ったタクシーを見届けながら、円堂がポツリと零す。

「準決勝は、Aと豪炎寺抜きかー…」

「せっかく、凄いシュートを2つも生み出したのにな〜……」

「ああ、『イナズマ一号』と『フォルテファイア』だろ？」

「？フォルテファイアは分かるけど、イナズマ一号？」

土門が？を浮かべながら円堂へ尋ねると、円堂は祖父の秘伝書を持ち出しながら「ああ！」と答えた。

「秘伝書に載ってたんだ。キーパーとFWの連携シュート！Aはリベロだけど、超攻撃型のリベロだしな！

じーちゃんも考えてたんだよ！同じこと！やっぱりすげーぜ、じいちゃんは！」

そこに、半田が眉を下げて声を落とした。

「Aがいれば、準決勝も仕えたのになぁ…、フォルテファイアだって、打つ二人がいないし…」

「Aちゃんや豪炎寺がいなくたって、お前らなら大丈夫だろ？」

「土門……」

「いざとなったら、俺が出るしさ。」

「そうだな！俺達で頑張らないとな！よし！早速練習だ！！」

「「「おぉーーー！！」」」

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一方、タクシーの中でAと豪炎寺は話していた。

「はーあ〜、出られないの歯痒いなぁ…」

「そうだな。…しかも、準決勝なのに…」

「ま、決勝戦は出られるし、今回は円堂達に任せよう。
皆だって私達がいないだけでへこたれるほど弱くないし、大丈夫でしょ。」

「そうだな。信じよう。」

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