◇ 御影専農戦 10 ページ45
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目金が眼鏡を光らせながらドヤ顔で言い放った。
マネージャーも得点を重ねられたことに飛んで喜ぶ。
目金のつけた必殺技名が聞こえたのか、Aは豪炎寺に向かって微笑む。
「『フォルテファイア』、今の技にピッタリだね。」
「ああ、だな！」
「
「……、」
ピースを両手に作りながら豪炎寺に笑いかけるA。それを見た豪炎寺は目を見開くが、やがてぷいっとそっぽを向く。けれどその耳が赤いのを見たAは、ニヤニヤと笑った。
「あら〜？？照れてるの、豪炎寺〜！」
「……」
「ま、『私と豪炎寺』って言う言葉が照れくさかったんだろうけどさ！」
フフン、と得意げに笑いながら腕を組むAを見て豪炎寺は口を開いた。
「…それも、あるが。」
「……？」
「ただ単純に、嬉しかったんだ…Aと一緒にされたのが。」
その言葉に目をパチクリとさせるA。
だが次いでからからと笑った。
「豪炎寺ってば冗談上手いな〜！……」
「……」
「…え、マジで？」
こくりと頷きで返事を返す豪炎寺。
豪炎寺の言葉をじわじわと理解したAは、だんだんとあわあわと慌てだした。
「っあ〜、え〜…うん、うん…その……そんな純粋によ、喜んでくれるなんて……」
「……ああ、Aと一緒に出来て嬉しい。」
真っ直ぐとした目で見詰められ、微笑まれたAはじわじわと頬を赤くする。
前髪が長めで心底良かったと思う。モジモジと指を絡ませ、豪炎寺に言葉を返す。
「あ、う〜…その、そんな直球に言われると私もなんて言ったらいいか……」
「……」
「んぐぐ……っわ、！！わたしも！嬉しかったから！！」
「だからありがと！！」っと言い捨てぴゃーっと効果音が付きそうなほどの速さで走っていくA。
その背中を見た豪炎寺は、突然のことに驚いたものの、次いで呆れたように微笑んだ。
(好きだな ────ほんと、 )
一方、Aは熱くなった頬を皆にからかわれる前にとパタパタ仰いでいた。
(顔あつ〜……でも、あんなに真っ直ぐ、『嬉しい』とか……
─────── わたしには、そんな資格ないのに。)
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『フォルテファイア』はファイアトルネードDDの交差しないバージョンで光と炎が交わった感じです。
そういう感じの技主は大好きです。
ぶっちゃけわたしもうちたい。
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2023年12月10日 14時
