音の波紋を、雷へ第二章【イナズマイレブン】 (ページ43)

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◇ 御影専農戦 08 ページ43

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円堂はゴール前で思考する。

(そうだ……少林寺(アイツ)があんなに高く飛べるのも、宍戸・半田(アイツら)があんなに早く動けるのも、！イナビカリ修練場の特訓が俺達みんなの身体能力をレベルアップさせていたからなんだ！！)

「だからさっきのシュートも……！」

先程のシュートも、イナビカリ修練場で特訓していなかったら決められていなかっただろう。

そして、ボールは染岡の元へ。
Aはしばしそれを見つめた後、豪炎寺に声を掛けた。

「豪炎寺！！」

「…！A？」

「あれ(・・)やるよ！」

「！けどあの技はまだ未完成だぞ！！」

「さっき打った事も無いのにあんな技決めたんだよ？ここで打ったらもーーっとかっこいいじゃん！！

だから…私たちなら絶対行けるよ！！」

「…フッ、Aらしいな！」

時は、数日前。
円堂達が日々イナビカリ修練場にて特訓していた時の事。

Aと豪炎寺は機械の前に立ち必殺技並のシュートを打ち返す特訓をしていた。

バンッ！！！！

『…、これ、必殺技云々の前に死にそうなんだけど；』

だがどうこうは言ってられない。
所々体を打ち付けながらもシュートを蹴り返す。

『ふっっ！！』

『っく……！』

一通り時間が過ぎた頃には二人はボロボロで疲弊していた。
そして、────次に放たれたシュートは丁度Aと豪炎寺の真正面へ。

その瞬間、目を合わせた二人は。

『『はあああああッ！！！』』

二人が蹴り返したボールは上の方にあった的の元へ。
だが二人は的の事より、先程ボールを蹴った瞬間の事を気にしていた。

『今の……！！』

『ああ、今までにないパワーが合わさっていた…』

見間違えでなければ、淡い光と炎が伴っていた。
Aは、豪炎寺の方へ顔を向ける。

『見る限り、完成には程遠いけど……』

『ああ、完成したらまず間違いなく強力なものになる。』

Aと豪炎寺は連携必殺技は打ったことがない。
けれど目の前の可能性を見ては、止まることなど出来なかった。

Aは豪炎寺へニヤリと笑う。

『やるよ、豪炎寺。へこたれないでよね？ストライカー？』

『フッ…、そのセリフそのまま返してやる、指揮者。』

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