◇ 御影専農戦 07 ページ42
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杉森からパスが出され、選手たちは攻め上がる。
が、壁山が立ちはだかりヘディング(？)で奪い取った。
「あいつ、いつの間に……！」
そう壁山に感心するマックスも、迫り来る選手を華麗なターンで交わす。
壁山は「松野さんってあんなターンが出来たんすか…！」と感動していた。
だが取られたら取り返す。その通りに御影専農の選手に奪われ、ボールは下鶴の元へ。
「 ──── �� パトリオットシュート �瓠�」
下鶴の蹴ったボールが空中でミサイルの様に成り、円堂の守るゴールへ向かう。
円堂は咄嗟に判断し拳で弾き返した。
そして、御影専農のコーナーキック。
選手がコーナーキックし、選手たちはヘディングで対応するがそこで連携が乱れてしまった。
だがボールは下鶴の元へ。
「クソッ……！」
〈円堂が前へ出たァ！！！しかしこれじゃあ、ゴールががら空きーーーー！！！〉
その実況の通り、円堂は先程同様上がっていく。
そして、後ろを振り向いて叫んだ。
「A、こっちだ！！！」
「───ッ！？何するつもり！？」
ディフェンスに入ろうとしていたAだが、円堂の声掛けが耳に入り反射的に走り出す。
そんな間にも、下鶴の必殺シュートが放たれる。
「行くぞ────！�� パトリオットシュート �瓠�」
驚愕しているAを真っ直ぐ見つめ、円堂は叫ぶ。
「止まるな！シュートだ！！」
「はぁっ！？」
「俺を！信じろッ！！」
「……！」
その言葉に目を見開いたAは、顔付きを変えて円堂の隣へ並走する。
「行くぜ───ッ！！」
「了解！！」
「「だァァァッ！！」」
下鶴の必殺技、パトリオットシュートを向かい打つように二人は足を振り上げそのボールには稲光が走る。
そのシュートは杉森の守るゴールへ向かい、杉森は目を見開く。
「なにっ！？この数値は我々が知るデータを遥かに超えている……！
ありえない…！！ありえるかああぁあああ！！！」
杉森が技を放つ間も無く、シュートはゴールへ突き刺さった。
〈ついに雷門中のゴーーーーールッ！！円堂と神童の新たな必殺技で、ついに同点に追いついたああああ！！！〉
「やったぜ……！守備と攻撃が同時なら、奴らも対応出来ないんだ！！」
「うん……！あんな技が決まっちゃうなんて……！」
「ホントだ…なんだか身体が軽いとは思ったけど…」
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作者名：ちきんたつた | 作成日時：2023年12月10日 14時
